第4話は、先週の第3話でケビンがパトリック宅へ初めてのお泊まりをした夜から一夜明けたとこからスタート。ケビンが(ほぼ)裸にエプロン姿で伝統的なイングリッシュ・ブレックファストを作ってくれる♥️
こんな姿でデート明けの朝食なんか作ってくれたら惚れてまうやろなー。
今週のエピソードは忙しくって、色んな人間関係が複雑に展開していって30分があっという間!
まず、パトリックの元カレ、ラティーノのリッチーから電話があって、パトリックは再会することになる。その場で、リッチーから、今付き合ってる人がいると告白を受ける。彼の名前はブレイディーで赤毛の白人。リッチーの告白を受けて、パトリックもカミングアウト。
「実は僕も付き合ってる人がいるんだ」
「誰?」
「複雑なんだけど、、、ケビンって覚えてる?」
「ケビン?、、、って君の上司の?」
「そう、上司っていうのも変だし、、、」
「彼って、パートナーがいたんじゃ?」
「その通り、、、そこも変なとこ。だけど二人には色々問題があるらしくって」
「 パトリック、大きなお世話かもしれないけど、お荷物を抱えてるヤツにはあまり深入りしないほうがいいぜ」
「十分気をつけてるから大丈夫さ、リッチー」
***
そして、ドムとリンも複雑な関係に、、、。
前回、リンがひそかに人気レストランでのマネジャー職の面接にドムを推薦(口きき)していたことで悪化していた二人の関係。 自宅に戻っていたドムに、リンは自分の家に立ち寄るよう連絡する。
リンのゴージャスな自宅のドアベルを鳴らすと、半裸の男性が玄関のドアを開け、驚くドム。リン(とドム)の友達、マシューが遊びに来てた。
パティオにあるジャグジーに浸かりながら、ワインを二人で飲んでたリンとマシュー。リンから、「一緒にどうだい?」とさそわれ、「OK」の返事をするドム。もちろん全員ヌード。
喉が渇いたドムは、1階のキッチンからワインを運んできた。
「サンキュー、ダディー」とマシュー。
「何だって?」といらだつドム。
「まあまあ、ドム、落ち着け」となだめるリン。
「ダディーっていうのは、僕にとっては褒め言葉なんだよ」とジャグジーの中でドムに近づくマシュー。
「だけど僕にとって君にそう呼ばれることはケンカを売ってるように聞こえるんだ。だから、もう二度とそう呼ばないでくれ」とドム。
そう言いながドムがらちらりとリンを見ると、微笑を含んだ顔で眺めていた。
リンの微笑が合図のように、ドムはマシューの頭に手を回してキス、、、
翌朝、パトリックとドムが一緒にファーマーズマーケットへ——
「昨日の夜、リンの家に行ったらマシューがいて、、、」と話しはじめるドム。
「えー!あのラグビーチームのマシューって、タチ(トップ)じゃなかったの?パワーボトムだったなんて驚き!」とパトリック。
「その通り、君と同じウケ役だった」
「すみませんけど、僕は最近、パワートップなんです!」と言い返すパトリック。
「マジで?」
「それで、マシューの大きさってどれくらいだった?」
「ほんとサイズクーン(大きさ重視)なんだから」とドム。
「興味があるだけだよー」
「長さは平均、太さは平均以上」
「わおー、やったね」
「でもマシューは見てるだけだった。リンがマシューを呼んだんだ。それに僕にも家に立ち寄るようにって、リンが、、、」
「それって変じゃない?」
「ちょっとね、、、昨夜はずっと変だったよ、、、まだリンのことがよく分かんないよ」
「ちょっと待って!ヤバっ」と顔が硬直するパトリック。目線の先には、ケビンとパートナーのジョンが二人で仲良さそうに買い物をしている。
「ちょっと僕を隠れさせて」とドムの後ろに隠れるパトリック。
「パトリック、ここは離れた方がいい。どっか行こう」とその場を立ち去る二人。
***
翌日、パトリックは、会社でケビンを屋上に連れ出して、昨日ジョンと二人でいた所を目撃したことを告げる。
「君はジョンと生活してる。出張で彼がいない夜でも彼と電話してるし、そんな姿を見て僕は胸が締め付けられるくらい苦しいんだ。こんな状況を軽くあしらえるような人間ならなって思うけど、僕はそうじゃないんだ。もうこれ以上、この関係を続けることは僕にはできない」
「君がそう思うのは、僕らをファーマーズマーケットで目撃したから?」
「そうだ、、、毎日、僕は、僕ら二人の人生を考えるようになってる、、、僕らの将来を頭に思い描くんだ。でもそれは実現不可能だ。それか、もしかするとジョンを深く傷つけることになるか、君ら二人が互いに大嫌いになるかも、、、だからこんなことはもう止めよう」
「わかったよ。僕からジョンに話をするよ!」とパトリックの別れ話を遮るケビン。
「今日、ジョンに話をするよ。今日、、、彼に分かってもらうようにするよ、、、彼を傷つけてしまうかもしれないけど、、、」
「僕はそんなことをお願いしてるわけじゃない」とパトリック。
「君はその必要はない。君は僕にそんなお願いをする必要はない。君が作ろうとしてる僕ら二人の生活に、僕も入ってるんだから、、、」と震える声で続けるケビン。
***
一方、ドムもリンの花屋に立ち寄って二人の関係を確かめようとする。50代(?)のリンは、かつてブライアンという長年連れ添ったパートナーがいて、もう彼以上の人とは出会えないと考えている模様。だからドムとの関係も、オープンリレーションシップがOKで、なんでもあり。互いに束縛することもなく、どこかサバサバしてる。
ドムは、そんな距離を置くリンに対して、「ブライアンのことは過去にして、前に進んだ方がいいんじゃないか?」と言うけど、リンは、「じゃ、彼の思い出を全部箱に詰めてしまえっていうのか?」と反論して平行線を辿る。
「君には幸せになって欲しいんだ。僕がブライアンと幸せな20年間を過ごしたように、君にもそんな時間を、君の人生全てを懸けるような人に出会って欲しい」
「俺はいつ、その人を見つけられるんだ?」と聞き返すドム。
「僕らはここで何をしようとしてるんだ?僕は君に決して嘘をついたことはない。もしそれで十分じゃないっていうなら、、、」
「十分じゃない、、、それにリン、もしこれが君自身のためじゃないっていうんなら、こんな関係はもう終わってる、、、」
***
大人の恋の関係っていうのは複雑ですなぁ。もう人生の大切な人に出会ってしまって、しかもその人が他界したり別れたりしてると、人生を達観しちゃって新たな恋も始まらなくなっちゃうね。そういう人に出会った人も大変だ。
***
パトリックとリッチーが初めて出会った、サンフランシスコにある老舗ラティーノ系ゲイバーEsta Nocheに登場人物がほぼ全員集合。
パトリック、アウグスティン、アウグスティンの恋人(?)エディー、リッチー、リッチーの新恋人ブレイディー、ドム、ドリス(ドムの女性ルームメート)が顔合わせ。
ここで初めて、リッチーの新恋人ブレイディーも画面に登場。見た目若くて、ちょっとナーディー、、、。明らかに端役っぽいキャスティングで、リッチーの恋心を鷲掴みするには弱いなぁ、、、。いずれまたリッチーとパトリックの関係が再燃する伏線になってるような予感。
(ちなみに、今週からアウグスティンは、エディーが働くトランスジェンダーの少年少女たちのためのNPO組織で仕事を見つけて働き始めてる。)
リンとのことがあって気落ちしてたドムは、ドリスに、「もう帰ろう。ここにいたくない」とワガママを言ってバーを出る。
「何があったの?」と心配するドリス。お金持ちのリンがレストランの開店資金を出してくれるんじゃないかと期待していたドムは、恋だけじゃなくレストランを開く希望も打ち砕かれそうになって泣き顔。
「(インターネットで資金を募る)キックスタートのアイディアを話してたよな。あれやろう」とドム。
***
一方、ゲイバーの中で話をしていたパトリック達。エディーとブレイディーが楽しそうに話を盛り上げる中、心ここに在らずという感じのパトリックに対して、リッチーは口パクで「大丈夫?」と聞く優しさをみせる。同じように「大丈夫」と口パクで返すパトリックだったけど、人ごみのなかに突然ケビンの姿を確認する。
「ご、ゴメン、ちょっと失礼」といってグループを離れるパトリック。
「どうだった?」と聞くパトリック。もちろん、ケビンが恋人ジョンにこの日打ち明けると言っていたことについて。
だけど、ケビンはパトリックにいきなりキスするだけで何も話そうとしない。
「それで、どうだったの?」と繰り返し聞くパトリック。
「言おうとしたんだ、俺、、、」
「けど、何も話さなかったの?」
「話そうと思えば話せたけど、、、」
「でも何も話さなかったんだ!」信じられないという顔のパトリック。
「じゃ、なんでここに来たわけ?」とケビンを責めるパトリック。
「わかんない、、、君と一緒にいるためだよ、、、」
パトリックは無言のまま、ケビンを置いてゲイバーを立ち去る。人ごみをかき分け、外に出るパトリック。下唇を噛みながら早足で歩き去るパトリック、、、右手でこぼれ落ちる涙をかき消しながら——
(つづく)
あいやいやー、ケビンって、想像以上のダメンズですなー。これまで高飛車であんま同情できなかったパトリックだけど、乙女心が完全に傷つけられてしまった彼の姿には、さすがに同情。。。ドムも泣きべそだったし、今週は涙涙の傷心物語。恋人や妻と別れられず、第二夫人とも別れられず、、、っていう男って世の中に山ほどいるよね。でもそういう男に限っていい男だったりするわけで、、、。
あと、HBOのサイトで、制作裏話の動画が公開されてた。クリエイターたちへのインタビューも出てるし、ゲイバーEsta Nocheって、実際にサンフランシスコにある(あった)老舗ゲイバーなんだって。でも撮影途中で閉店しちゃったからセットで完璧にコピーしたのだそう。
プロデューサーの二人、ひげ面でいけなくもないかも。。。 (でもやっぱドラマの視点が白人でアジア人が見えてないっていうのが二人を見てたらわかるわー。一方はイギリス人みたいね。)
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