ノミネートされてた作品が(個人的に)パッとしなかったっていうのが最大の要因。
『バードマン』見たけど玄人すぎてついていけない内容だったし、ブラッド リー・クーパーが体重増やして熊系になってるっていう理由だけで見た『アメリカンスナイパー』なんて超レッドネックの南部保守層的視点の映画で引き気味。
ゲイの数学者アラン・チューリングの半生を描いた『イミテーションゲーム』はそれなりに良かったけど、やっぱ最優秀作品賞を取るほどの出来ではなかったのも事実。
一番感動したのって、『イミテーションゲーム』で脚本賞を受賞した(ゲイ)男性Graham Mooreの受賞スピーチかなー。開口一番、かなり甲高い声で、「16歳のとき、僕は自殺未遂しました、、、僕は他の人たちと違っていたし、どこにも居場所がなくて、、、でも僕は今ここに立ってます」っていうスピーチに涙する人も。(彼は次のダスティン・ランス・ブラック(ゲイ脚本家)になるね。)
追い討ちをかけるように、今週の「ルッキング」第6話もイマイチ。
パトリックが自宅でハロウィーンパーティーを開くという設定。そこに知人全員が揃う、ってことはドロドロの人間群像劇がまた開幕っていうお決まりのパターンね。
イケてるシングルのゲイを必死で演じようとするパトリックなんだけど、リッチーが新しい恋人ブレイディーといちゃついてキスしまくってるのを見て、いても立ってもいられなくなってその場を立ち去ったり、上司のジョンが恋人を連れてパーティーに突然やってきて自分の感情のコントロールを失ってしまう。
しかも最悪だったのが、そんな孤独な自分を受入れられないパトリックが、全然興味がなくって上の空で会話してたアジア人に対して、いきなりキスをするシーン。
この日、知人から「彼もシングルだから」と紹介されたアジア人(『ロード・オブ・ザ・リング』のエルフのコスチュームを着てるから金髪のカツラを被ってる)なんだけど、最初っから「興味ねー」っていうのがパトリックの仕草から明らか。
「ポテトチップが空になってないか見てくる」とか、どうでもいい理由をつけて彼との会話を切り上げて立ち去ったり、かーなーりー失礼。
そんなつれない態度だったパトリックがいきなりキスしてきたんで、このアジア人も怒って、
「俺はパーティーの残り物じゃねーんだぜ、クソ野郎」って立ち去る。
『ルッキング』の制作者の白人男二人って、ホント、超レーシストやわー。ドラマの中でのアジア人の起用っつーのが、パトリックの(性的対象になり得ない)ノンケの同僚と、この「興味ないけど誰でもいいから心の穴を埋めるためだけにキスする」相手のアジア人。キャスティングに悪意を感じるわー。それは第1シーズンから気づいてたけどさ。プロデューサーたち自身でその意識がないとしたら、救いようがないよね、、、。でもその意図があったらあったで、それは悪意がありすぎでしょー。でも彼らの視点が、白人ゲイ社会で主流のアジア人男に対する偏見(無関心)なんだよねー。グサッ。
第6話についてプロデューサーたちのコメント
第7話の予告編
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