2010年11月8日月曜日

リッキー・マーティン

今週のオプラ・ウィンフリーのショーで、リッキー・マーティンがカミングアウトして初めてテレビのインタビューに応えた。

彼の自伝、「Me」が出版されるのと、新曲のプローションを兼ねてるから、商売根性は丸出しなんだけど、カミングアウトして初のインタビューとあって、リッキーも涙目になりながら正直な気持ちを話す姿には感動した。



そもそも、ラテンミュージックの大スターがカミングアウトしたというのは、やはり大ニュースだったよね(あれっていつだっけ?今年3月ごろだ)。誰もが既に彼がゲイって疑わなかったけどさ。。。

彼のフロリダの豪邸や、そこで二人の息子との日々も放送された。幸せそう~。子供を授かったいきさつについても赤裸々に語ったリッキー。購入した卵子を人口受精させ、それをまた別の女性(代理母)に着床させて双子の男の子を授かったんだとか。もちろん、エージェンシーを経由して全てセッティングしたそうで、弁護士の勧めもあり、全員の名前は伏せて行われたらしい。ま、精子提供者がリッキー・マーティンだって分かったら、卵子提供者も代理母も膨大な金額とか請求してくる可能性あるしね。


自伝の中では、「(とある女性に)情熱的な性欲を感じた」と書いてる。オプラが、「これは、自分のゲイの側面を押し殺すために偽装で女性とつきあったの?」と質問。これに対してリッキーは、「そうかもしれない・・・これまで女性と性的関係を持ったことがあるけど、自分はバイじゃなくゲイである」とはっきり宣言。偉いなー。エルトン・ジョンですら、当初は自分をバイっていうことにして逃げ腰っつーか往生際が悪いカミングアウトだったからね。ま、これまで散々、ゲイの噂がたっても、なお黙秘し続けたリッキー・マーティンだから、いまさら自分に嘘偽りなことを言いたくない、という強い意志が感じられるな。


このビーチの写真がよく出回ってるけど、これがリッキーの今の恋人なの?

リッキーへのインタビューの中で、オプラ・ウィンフリーが、「この世の中のゲイが全員、カミング・アウトしたら世界が変わると思わない?」と問いかける場面がある。ホントにそうだよねー。でも、世界はそんなに簡単じゃないけどさ。だってバイの人もいれば、自分がゲイかバイかもわかんないquestioningな人たちも山ほどいるわけで。。。そんなに白黒はっきりした世界じゃない。でも、とりあえず、(僕も含め)自分はバイでもなくゲイと認識してる人たちが全員、カミングアウトしたら、、、、ちょっと世の中混乱するだろうね。でも、そんな混乱も1週間もたてば落ち着いて、何もなかったかのように次のスキャンダルを求めて世の中は進むような気がするな。カミングアウトって、してしまえばなんでもないのかも?

リッキー・マーティンも、オプラに「なぜカミング・アウトしようと思ったの?」と聞かれ、「夜寝るとき、自分のことが嫌いで嫌いでたまらなかった。慈善事業もしてたくさんの人に愛を与えているのに、自分のことがこんなに嫌いなんて」。こうした体験と、二児の父親になったことが、カミング・アウトをしようと思う直接的なきっかけになったらしい。大きな闇を乗り越えた彼は、大きな幸せを感じる日々を送ってるんだろうな。

YouTubeに今回のオプラ・ウィンフリー・ショーがアップされてます。見逃した人はそこでご覧あれ。
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