2010年7月28日水曜日

美食

前々から行きたかったミシュラン2つ星レストラン、Providenceに行ってきたぞ。(別に弾丸トラベラー・ロス編で取り上げられるレストランがB級グルメばっかりだから、という理由ではなく・・・・。本当に行きたかったお店なのです。)


Providence
5955 Melrose Ave
Los Angeles, CA 90038
Website: http://www.providencela.com
Email: info@providencela.com
Phone: (323) 460-4170

ちょうど5周年記念で5品コースメニュー(もしくは10品コース)が特別提供されてた。一品ずつワインのペアリングも選べたので、それをお願いすることにしました。(5品コースが一人65ドル、ワインのペアリングが35ドルだったので、一人でちょうど100ドル。)

8時半に予約して行ったら、25分待たされて席に案内されたのは8時55分。。。それを除いては、サービスもよく、味も格別だった。さすがLAで人気ナンバーワンに選ばれるお店だけはある。

こちらがこの日のメニュー。


アミューズ・ブッシュ(amuse bouche)- シェフからの挨拶がてらのサービス。一口サイズの前菜。
3品あって、左から順番に食べてくださいとのこと。



それぞれ、ジントニックのジェロ、ソルティードッグのジェロ(一見、卵の黄身)、そしてカンパチとクリームのカルパッチョ風。どれも個性的で際立った触感と味。



1品目、マグロのたたき、クリスピー添え。底にかかったクリームソースに、ハーブのディルとカブ(?)の千切りが敷いてあって絶妙。


このときペアリングされたワインは、スペイン、バスク地方の白ワインTalai Berri Txakolina 2008。ドライな辛口で、きりっと冷やしてあった。冷酒っぽいかも。喉越しで飲んじゃいそうなワイン。


2品目、ホタテのカレー風味。カレーのマイルドなスパイシーさが食欲をそそりつつ、野菜のシャキシャキ感やグニャッとした触感が混じった複雑な歯ごたえ。


ペアリングされたのが、ドイツの甘口白ワイン2007 Erben von Beulwitz Kaseler Nies'chen Riesling Kabinett。最初に一口飲んだときはデザートワイン並みに甘いと思ったけど、意外とカレー風味に合って、食欲をそそるペアリング。パレットのクリーニングにもなって、次の料理の邪魔をしない。


3品目、ハワイの魚モイ(moi)。トマトソースと白身魚が絶妙。皮がパリパリにグリルされてて、その香ばしさが鼻腔を抜ける。少し魚の生臭さが本来強い魚の様子。強くあぶった皮の焦げとあいまって、昔、おばあちゃんの家で食べた焼き魚を連想。もちろん、それを格段に上品にした料理だけど・・・。


ペアリングは、オーク樽の風味が強い白ワイン、Michaud Vineyard The Pinnacles Chardonnay 2002。最初は強いと思った樽の風味も、魚と一緒に飲むにつれ気にならなくなってきた。魚の焦げ目と炙られた樽の香ばしさが重なって豊穣な風味が余韻に残る。


4品目、お待ちかね子牛肉の焼き物。通常、焼き加減を聞くところ、ここはシェフのこだわりなのか、ミディアムな焼き加減で出てきた。表面の焦げ目以外はピンク色。触感は、生に近く、ぱさぱさ感が全くなし。お肉の美味しさもさることながら、マヨネーズのように見えてそうでないソースや、クレソンのようでそうでないハーブの苦味と歯ざわりが未知の体験。


出てきたワインは、今晩唯一の赤、Pinot Noir, Sangiacomo Vineyard Sonoma Coast, 2007。赤なのに渋みが全くなく、フルーティー。肉料理を一層、軽く味あわせてくれる。ウェイターによると、ブドウの汁をろ過せずに醸造してるため、多少の荒削り感が残るワインとか。ただ、それでも元のブドウが最高品質のため、渋み・苦味が全くない。


5品目、デザート。ゆずのムースにブラックベリーのソルベ添え。


ワインは、イタリア産の甘い白、La Spinetta (Rivetti) Moscato d'Asti 2009。このムスカートワインは僕も好きで(ほぼ毎晩)飲んでる・・・。もちろん僕が飲んでる安いのとは風格が違いましたけど。酸味が利いてました。


シェフからのおまけデザート付き。


あーお腹一杯です。10品コースを選んでたらどうなってたんだろう・・・。5品で十分でした。そうそう、シェフが作るそばで4時間半かけて(シェフと会話しながら)食べる特別コースもあるそうな・・・・。ここまできたらルイ14世もびっくりの食いしん坊だね。(でもやってみたいかも~)

やっぱり高級店だけあって、ロマンチックなカップル客が多かった。けど、ウェストハリウッドも近く(?)ゲイの二人連れもちらほら。僕らの担当のウェイター(中年)も、完全にゲイ。次回、このお店に来れるのは、本当に特別な日の記念もしくは美食の友達がLAに遊びに来たときなんだろうなぁ~。またしばらく貧食生活が続く・・・。

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