しかも、僕が先週に書いた予想通りの展開、、、。
パトリックが、ケビンの新しいゴージャスなマンション(最上階で屋上のパティオ付き)に引っ越すシーンから始まる。アパートの入り口で、下層階に住むゲイカップル(マイロとジェイク)と遭遇して挨拶。
ケビンが待つ部屋にパトリックが到着。
まだ荷解きも済んでいない段ボールだらけのアパートでいちゃつく二人。早速、二人で一緒に選んだベッドの上でやろうと誘ってパトリックに覆い被さるケビン(上の写真)。
この日、早速、下層階のマイロとジェイクからホームパーティーにお呼ばれする二人(この写真の中央の2人)。
軽く挨拶した後、二人で周りを見回して、パトリックが思わず呟く。
「真っ白だね、、、」
「このアパートの内装が?」
「違うよ、白人ばっかりだって、、、。全員が白人じゃん」と小声で話すパトリック。
「そういえば、、、」と周りを二度見してようやく気がついた、というようなそぶりをみせるケビン。
「しかも、一人も醜い人がいないね」と続けるケビン。
まさにyuppyなイケテル白人ゲイばっかりが集まってるホームパーティー。こういう「白人集会」ってあるよねー。そもそもこのドラマの製作者たち自身が白人集会を開いてそうなのに、こういう自己否定的なセリフを主役に言わせるんだね。
たまーに、こういう「白人集会」にアジア人一人で紛れ込んだりすると超凹むよー。もう場違いもいいとこ。
パトリックは、リッチーみたいなラティーノ系も好きだから、こういう白人ばっかの集団に違和感を覚えた、という設定なのかね。といいつつ、リッチーよりもケビン(白人イギリス人)を選んだのはパトリック自身なんだけど。
しかも、ここでケビンが他のイケメン男たちから言いよられる。
「君たち、上に引っ越してきたんだろ?」とまた新しいイケメンが話しかけてくる。
「噂って広がるのが早いね」とパトリック。
「そうさ、ここに来てるのは、みんな似た者同士。パーティーからパーティーへと行く所は同じさ。そして君たちは、new meat of interest(みんなの関心が集まってる肉)だもの」
自分たちが「肉」呼ばわりされてることに唖然としてしまう二人。
「新しい肉?」と聞き返すパトリック。
「勘違いしないでくれよ。僕らは楽しい集団さ。たまにワイルドになるけど。乾杯」
この後、パトリックとケビンは二人でトイレに笑い転げながら駆け込む。
「信じられない。同じことを3人の人から言われるなんて」とパトリック。
「オージーか何か、今晩、計画されてるんじゃないか?」とケビン。
「みんなこのアパートの二つ目の寝室について話してるよね」
「ホラー映画みたいだな、、、何かおかしい。誰もが色目遣いだ」とケビン。
「色目遣いなのは君に対してだけね。僕は悪い気分じゃないよ。だって君といるのは僕なんだもの」と乙女なパトリック。
* * *
パーティーを去ろうとするパトリックが、マイロとジェークにつかまる。
「何してるの?」とパトリックが聞くと、
「グラインダーのプロフィールと実物を比べてるの」と、パーティーの参加者たちのプロフィールをチェックしている。
「このプロフィール写真がないロムフォード(Romford)って、誰?」とジェイクがグラインダーの画面を指差す。
ロムフォードはロンドンの北東部にある街の名前でケビンの出身地。ピンときたパトリック。彼の顔が一気にかき曇る。
そこに、パトリックの背後からケビンが登場。
「大丈夫?」
「あ、もう行かなきゃ」と焦るようにパーティーを後にするパトリック。
* * *
エレベーターで自室に戻る二人。
「ロムフォードって、君のことだろ?なんでフックアップ・サイトのグラインダーやってるわけ?」と詰め寄るパトリック。
「 ロムフォードがグラインダーに表示されてるってことは、ここ数時間でログインしたってことでしょ?ここ数時間で、なんでグライダーにログインしてるわけ?」と自宅に到着して質問攻めのパトリック。
「このビルに他にどんな人がいるのか興味あったからログインしてみただけだよ」と言い訳を言うケビン。
だけどパトリックはその言い訳に納得がいかない。
「君はしないの?」と聞くケビンに、「僕はグラインダーは消去してしまってるから」。
このあと、二人の会話はグチャグチャに、、、
「もしかしてジョンとつきあってるとき、浮気した?」とパトリック。もうケビンのことが信じられなくなってる。それについて、歯切れの悪い答えしかできないケビン、、、。
「ま、ちょっとだけ、、、」
「ちょっとだけって、なんだよ」
「今話すべきことじゃないと思うんだ、、、」
「僕は構わないよ。大人になって話をしようよ」
「OK、、、スティームルームでとか、マッサージルームとか、、、」
「誰かもわかんない行きずりの人と?」
「過去のことだ。君はジョンじゃない、、、。今にして思えば、ジョンとつきあってるときに浮気してよかったと思うよ」
「なんで?」
「だって、浮気してなかったら、君と今こうして一緒にいられないじゃないか」
その言葉に絶句するパトリック。浮気したケビンを責めてるけど、実は自分がその浮気相手だったことを突かれたわけだ。頭いいヤツと口論になると、こういう憎らしい論理攻めで揚げ足を取られることがよくある。
「だから、過去のことは過去にして、僕らの将来についてだけ考えるようにしようよ」とケビン。
それでも納得できないパトリック。
「ジョンとの関係みたいになりたくないんだ。気分が滅入るし、(浮気したことへの)罪悪感に苦しめられたくないんだ」と続けるケビン。
「わかってる。僕も君と同じ考えだよ」と少し気分が落ち着いたかにみえるパトリック。
「君がした質問だけど、、、僕の浮気をジョンが知ってたかってこと、、、ジョンは知らなかったよ。だけど、君と僕二人の間では何も秘密にしたくないんだ。 僕ら二人、常により良い関係にしていきたいし、完全に正直な関係でいたいんだ」
「よかった」
「これを今晩話すつもりなんてなかったんだけど、、、」
「けど?」
次のシーンで、パトリックがパニクってる。スティームルームで知らない男性と手ジョブでいったことをケビンが話した模様。
「けど、もし何かが起きても、君に全部正直に話せば問題ないだろう?世界の終わりじゃあるまいし」と開き直る。
「じゃ、手ジョブの後は、下の階にいって、KKK(白人至上主義者集団)たちとオシリオージーやればいいじゃん」と言い放つパトリック。(そういうあんた(=パトリック)もかなりレーシストやん!と僕は突っ込みたいけどね。)
「なんでそんなにヒステリックなんだよ」とケビン。
「だって、てっきり僕ら二人は浮気しないエクスクルーシブな関係だと思ったのに、引っ越し初日にこれだもの!」
「なんでモノガミー(浮気しない関係)がそんなに君にとって重要なの?」
「だって、僕が誰かを好きになったら、その人だけにつくしたいし、その人からも僕に対して尽くして欲しいから、、、」
「けど、君のお母さんはモノガミーを信じてないよね」と、最近、パトリックの母親が長年連れ添った父親と別れて別の男性と一緒になりたいと話していたことを持ち出す。頭がいい白人男って、こういう痛い情報を口論のときに持ち出して自分の論理を有利に展開しようとするよねー。過去の男もほとんどがそうやったわー。
パトリックはもう十分という感じで、アウグスティンたちとのパーティーへ行ってくると部屋を出る。それを追いかけながら、ケビンはたたみかけるように嫌みな理論を展開する。
「あの夜、ロシアンリバーに行ってる君が夜中、ジョンと一緒に寝てる僕に突然電話してきたよね。そして、森の中でやって欲しいって言ったのは君じゃないか」
「それとこれは別の話だ。僕はあの時まだシングルだった」
「 シングルだった?そうそう、君はシングルだった。だけど、オフィスで、君が僕にゴム無しでやって欲しいって言ったときって、君がリッチーとまだつきあってる時だったよね」
こういう男って最悪。
絶句するパトリックに、ケビンはまた続ける。
「待ってくれ。じゃ、もしジムのスティームルームで、超イケメンの男が隣にやってきて、とつぜん固くなったブツを出してしごき出したらどうする?君はそれを無視してその場を立ち去ることができるっていうのか?」
「もちろん!」
「そんなの嘘だね」
「だって、僕は君とつきあってるんだから。そんな刹那的な情事には惑わされない」
「単なる手ジョブじゃないか。手ジョブしたからって、僕ら二人一緒の生活が意味のないものになるわけじゃない」
「僕は他の人が何しようと気にしない。僕が気にするのは、君が何をするか、そして僕が何をするかだ、、、君がずっと主張してるのは、他の人ともやりたいってことだけだ。それは、僕が君にとって十分じゃないってことでしょ?」
「それとこれは全然関係ないことだよ!」
「10年経ったらそんなことも気にならないかもしれないけど、、、今の時点ではそんな風に考えられないよ。それに、君がこのことを告白してくれたおかげで、君がジムに行くたびに、君は浮気してるんじゃないかって考えずにはいられなくなってしまった、、、。それに、君は嘘をつくのがうまい」
「今は嘘をついてない。正直に本当のことを話してる。僕は人生をなげうって、君との人生に懸けてるんだ。このまま君は僕との関係を終わりにするのか?」
* * *
やや落ち着きを取り戻した二人が、屋上で星空の下、語っている。
「僕の目を見てくれパトリック、、、、。君がどんな気持ちなのかっていうのもよく分かった。僕も行動を変える。だから、僕を信用してくれ」
先週第9話の感想で、「来週がシーズンフィナーレなんだけどねー。どうやって今シーズンをまとめるんだろうー。ケビンが浮気して終わり、だとなんか後味悪いしね、、、」って書いたら、その通りのエンディングだったわー。後味わるー。
でも、ある意味ゲイ恋愛の「あるある」ネタばっかりだったね。やっぱ、このドラマを見て、多くのゲイたちが共感して、過去の嫌な男たちを思い出してるんだろうねぇ〜。
* * *
ケビンと口論をした夜、パトリックは眠れずベッドから起き出す。そして、自分の荷物の箱の中から、昔、リッチーにもらったペンダントを見つける。(第1シーズン第6話でリッチーがプレゼントしていたやつ。)
翌日、パトリックはリッチーの理髪店に足を運ぶ。
泣きはらしたような目でリッチーに、
「色々ありすぎて、何も話したくないんだけど、、、髪を切ってくれないか。バッサリとバリカンでいってくれ」と頼む。
パトリックに何かあったことを察したリッチーは、頼まれる通りにバリカンを握り、
「準備はいい?」と尋ねる。
少しの間を置いて、 「いいよ」と答えるパトリック。
(第2シーズン終わり)
第2シーズン第10話のワン・シーン
プロデューサーたちのコメント動画(この動画で、やっぱ左側のマイケルってプロデューサーは、ロサンゼルスでセッOスパーティーを主催してるって。どこまで本気かわかんないけど、確実に一回はやったことあるって顔してるワ、、、、。)
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