2014年3月3日月曜日

『ルッキング』第7話を見た感想 Review of "Looking" - Episode 7

第1シーズンの「ルッキング」も来週でシーズンフィナーレ。遅い出だしのドラマだったけど、第6話くらいから怒濤のストーリー展開!

先週第6話についてはこちら。

『ルッキング』第6話を見た感想 Review of "Looking" - Episode 6 

 

 

 オグスティンが撮った写真を囲みながら、パトリックとドムは困惑気味。なんと、男娼のCJと3Pしながら撮った写真を、アートとして展示しようとオグスティンは考えていた。

でもオグスティンもここ10日間ほど考えあぐねているようで、親友のパトリックとドムに意見を求めてきた。

「どう思う?」

「かなりキワドいな」とドム。

「あー、わかったよ。もういいよ」と怒ってしまうオグスティン。

「どう思うって、ジョンとかモロ写っちゃってるじゃん、、、僕らに何を言って欲しいっていうのさ?正直言って、僕らにこれを見せて感想を聞くって、やっぱちょっと変じゃないか?」とパトリック。

「もういいよ。お前ら自分たちのことで頭がいっぱいなんだろ。レストランでもウェディングでもなんでもやればいいじゃないか」と、広げた写真を無造作にかき集めるオグスティン。

「母親にリッチーを会わせるのにビビってんだろ?」とさらに喧嘩を吹っかけるオグスティン。

それを聞きながら、ドムも仮のレストランを開店するので頭がいっぱいでピリピリ。

* * *

結婚式当日、自分の結婚式でもないのにパトリックは緊張のピーク。

ピンポーンとチャイムが鳴る。

ドアを開けると、ヒゲを剃ったリッチーが立ってた。

「オーマイガー、リッチー。ヒゲを剃ってきたんだ」

「そうだよ。どう?」

「とっても良いよ!I love it!」

とそのままキス!


いいよねー、こんな甘い関係って。でも個人的に、リッチーはヒゲを生やしてた方がカッコいいと思う。ヒゲ剃ると、とたんに少年顔。

* * *

ちょうどその頃、ドムはルームメートのドリスと友達のヒューゴを連れて、仮のレストランを開く場所へ。元「プンジャブ中華飯店」だったところでかなりさびれてる。

「3月に閉店しちゃったけど、来週まで空いてるから使わせてくれるんだ」とウキウキなドム。


もちろん、その手配をしてくれたのはリン。

 
* * *

一方、自宅にいるオグスティンは、展覧会のオーガナイザーへ電話をかける。

すると留守番電話メッセージが流れる——

「大変申し訳ないんだけど、作品の出来が良くないんだ。だから今回の出品は辞退させてもらうことにしたから、、、他のアーティストが見つかると良いんだけど。本当にすみません」 とメッセージを残すオグスティン。

胸のつかえが取れたと同時に、他人に迷惑をかけてしまうことや、アーティストとしてふがいない自分に落ち込む。


その頃、パトリックとオグスティンは、ドムから借りた車でゴールデンゲートブリッジを走行中。もちろん結婚式会場へ行くため。

朝からナーバスなパトリックは、蝶ネクタイの締め方がわからずパニック。助手席に座ってるリッチーが締めてあげようとするのに、それを拒否するパトリック。

「危ないからもういいって!ストップってオレが言うんだから、マジで止めてくれよ!」とリッチーに本気で怒鳴る。

マジ切れするパトリックに、逆にリッチーは冷静になって、

「わかったよ。とにかく、車を止めてくれ。止めてくれって言ってるんだ」

「さっき危うく事故になりかけたじゃないか。とりあえず橋を渡りきるまで待てよ」とパトリック。

ゴールデンゲートブリッジの橋のふもとで、パトリックが車を止めるや否や、助手席から飛び出すリッチー。


何をするのかと思えば、リッチーはポケットに隠し持っていたマ0ファナを取り出して、

「とにかく、これを吸って落ち着け」とパトリックにアドバイス。

「何?お前って、オレのシスターの結婚式にマリ0ァナを持ってきてるわけ?何考えてんだよ。オレの家族に会うっていうのに!」 と驚くパトリック。


それを聞いて引くリッチー。

「これって早すぎってオレ、言ったよね。オレはこの結婚式に行く必要はない。君だけで行ってこいよ。楽しんでこい、、、」

「なんだって?お前は行かないってのか?どこ行くんだよ!ヘイ、リッチー!車に戻れよ!」

そんなパトリックの声をよそに、リッチーは早足で遠ざかって行く。

「リッチー!オレは追いかけないぞ!もう既に遅れそうなんだから!」

「オレのことは本当に心配しなくていいから」と、一旦振り返ってから立ち去るリッチー。


パトリックは「Fxck!」と自分に怒鳴りながら一人車に戻る。

* * *

薄汚れたレストランをセッティングするのに忙しいドムとリンたち。「下水管が詰まってます!」とスタッフから問題の山。仮レストランのオープンまで24時間くらいしかない。

「とにかくあるものと今の設備でやるしかないよ。それにこの仮レストランを口コミでひろめなきゃ」とドム。

「 飾る花についても電話しておいてくれないか」と細かいことに心配なリン。

「ジーザス、リン!オレが今言ったこと聞いてないわけ?」と切れるドム。二人とも時間がないのにやることが山積でピリピリ。



* * *

 結婚式場に無事到着したパトリックは、母親と会場の教会へ向かって歩きながら、

「リッチーは急な食あたりでこられなくなったんだ」とウソをつく。


 すると、教会の前に集まった人だかりの中に、見覚えのある顔が。鳩が豆鉄砲を食らったみたいに呆然とするパトリック。

「彼はどなた?もしかして、リッチーなの?」とパトリックの母親が尋ねる。

「やあケビン、、、これは僕の母親のダナ」と母親を紹介するパトリック。

なんと、パトリックのシスターの結婚相手(ガス)が、パトリックの上司(ケビン)のパートナーのジョンと知り合いで、彼もこの結婚式に参加していた。そんな偶然ってある?!もードラマだね。

「あれ、リッチーは?」と聞くケビン。

「彼は来てないんだ、、、僕が大失敗しちゃって」と凹むパトリック。

そこに、写真撮影に参加してとシスターから声がかかる。だけどパトリックの蝶ネクタイは、まだ結ばれずほどけたまま。

 それに気づいたケビンは、「ちょっと待って」 と言って、手早くパトリックの蝶ネクタイを結び始める。


「え、結べるの?」

「もちろん」。やっぱりイギリス人だから、こういう正装にも慣れてる様子。

「ほらできた。これで完璧だ」


 * * *

海岸近くの丘で散歩するオグスティンとボーイフレンドのジョン。

「展覧会の話、辞退することにしたんだ」とオグスティン。

「え、どうして?」


 「だって、あの写真、君も他の人に見られたくないって言ってただろ?」

「あの展覧会に君の作品を出品させてもらうのに、僕がどれだけポリーンにお願いしたのか知ってるの?」とジョン。

「ま、待てよ。彼女のほうから君にお願いしてきたって言ってたじゃないか、、、?」

「彼女がこの展覧会について話してたから、僕が手回しして、、、。君は助けが必要なんだよ」

「 またこれだ。オレが君のところに引っ越してから、同じことの繰り返し。オレはお前の助けなんかいらないんだよ」

「オレがあの男とヤッタのは、君のアート作品のためじゃないのか?あれはオレの助けじゃないっていうのか?」

「あれはオレのためにやったことじゃないだろ。あのとき、お前は昇天しちゃってたじゃねーか」

「もしかして、オレがCJとエッチしたことにジェラシーを感じてるの?」

「違うって」

「あれは君が自分でセッティングしたことだろ!」

「オレの話を聞けよ。オレは、CJに金を払ってやってもらったんだ」

絶句するジョン。

「金を払ってた?お前は、男娼に金を払ってオレを犯させたのか。いくらだ」

「220ドル、、、時給で」

「お前は、家賃すら払えないのに、、、」

「わかってるよ、、、」

「お前はオレの家に引っ越してきてから、ずっとウソをついてきてたんだ、、、クソ野郎!もうお前とは一緒に住めない」

そのまま立ち去るジョン。

* * *

レストランでドリスに接客の仕方を教えるドム。それを見たリンが不安をぶつける。

「ドム、君は接客しないのか?」

「オレはキッチンをやる。接客はドリスで十分だ」

「ドリス、君は接客したことがあるのかい?」

「学生のとき、バイトで。クビになっちゃったけど」 とドリス。

リンとドムは、お店の外に出て二人だけで議論することに——


「これは大きな間違いだよ、ドム。この仮店舗の最大の見せ所は君なんだ」とリン。

 「わかってると思うけど、僕はあなたの資金提供にとても感謝してる。だけど、レストランの運営にいちいち口出しして、僕を十代の若造みたいに扱うのはもうやめにしてくれないか」とドム。


「十代の若造か、、、それは思いもしなかった。だけど君がそう言うなら、、、」と言って、リンはレストランの鍵をドムに投げて渡した。

「ほらこれが車の鍵だ息子よ。帰りは遅くなるんじゃないぞ」

そう皮肉を言って、立ち去ろうとするリン。

「リン、僕は君にいなくなって欲しいわけじゃないんだ」

「オレは、君のビジネスパートナーなんだ。それとも、君の頭の中では何か違うのか?オレに怒っているのか?、、、分かった。君が正しいよ。明日は君のための日だ。だからオレは行くよ。君は自分がするべきことをしたまえ」

「待てよ、リン、、、リン!」

そのまま立ち去るリン。

* * *

ウェディング会場で談笑するパトリックと上司のケビン。

そこに、パトリックのシスターのメーガンが、ケビンの恋人ジョンを連れてやってきた。

「今ここでジョンには、ケビンに結婚のプロポーズをさせるわ。だって、二人ともこんなにハンサムなのよ!ほらーケビン、このハンサムを自分のものだけにしたくないの?」と焚き付けるパトリックのシスター。

「 そうだね、いつか、ね」と、パトリックの目の前で、ジョンにキスしてこの場をしのごうとするケビン。


 「そして、パトリックは、ブライドメイド(花嫁の親友)役ね」とメーガン。

「オレは、彼はフラワーガール(花びらを撒く係の女の子)かと思ってたけどね」と、イギリス人的イヤミのきいたユーモアで応えるケビン。

 * * *

日も暮れ、人ごみに疲れたパトリックの母親が、バルコニーで一人夜風を浴びている。そこに参加するパトリック。

「あなたはチキンを選ばなくて良かったわ。だってパサパサだったんだもの」

「僕のサーモンはおいしかったよ」とパトリック。

 さらに「今晩、リッチーに会えなくてゴメン」と続ける。

「 そうね、残念だったわ」

「これが初めて僕のボーイフレンドに会う機会になってたのにね」

「そうよ。彼、体調がよくなってるといいわね」

「もしかしたら会わないでよかったのかも。きっと、会わないで良かったって思うよ」

「どうしてそう思うの?」

「彼はメキシコ人なんだ」

「それで?」

「彼は一文無し」

「私があなたのお父さんに会ったときも、彼は一文無しの大学院生だったわ」

それに対してパトリックは苦笑いしながら、

「リッチーは、大学に行く気すらないんだ。さびれた床屋で髪を切ってる。特に目標があるわけじゃない。あとはベースギターを弾くくらいかな」

 「いい人そうじゃない、、、」

「そうだね、、、お母さんが何を考えてるか分かるよ」

「あなたの今の説明を聞いて、あなたは私にどういう反応をして欲しいのよ?」

「彼が今晩ここにいないのは、お母さんのせいなんだよ。リッチーは病気なんかじゃない。彼をお母さんに紹介するのに僕が緊張しすぎて、彼の気持ちを損ねちゃったんだ。だって、彼は、お母さんが僕に一緒になって欲しいって思うタイプじゃないから、、、」

 「じゃ、どんなタイプの人なら私が認めるって思うの?」

「ケビンとかジョンみたいなタイプ、、、」

「そのどこが悪いっていうの?あの人たちはとっても素敵じゃない。あの人たちとあなたは同じようなタイプよ」

それを聞いて、困惑した表情で母親を見つめるパトリック。

「お母さんはまだ分からないんだね。僕がこれまでデートした相手は全員、お母さんだったらどう思うかっていうので判断してきたんだ。もううんざりだ」

「なるほど、、、」と困惑の表情を見せる母親。

「パトリック、あなたが期待する言葉をかけてあげられないことは分かってる。そして私が問題を抱えてるってこともね。あなたが初めて、あなたについて告白してくれてから、ずいぶん経つけど、、、、私があなたにベストを望むっていうことの、どこがいけないっていうの?リッチーについて私を責めるのは間違ってるわ、、、」

そう言って、おもむろにバッグの中から何かを取り出して食べ始める母親。

「何それ?もしかして、 マ0ファナ入りクッキー?」

「正確には、マシュマロ・クリスピー・トリートよ。コロラド州ではもう合法なのよ。あなたも食べる?」

「 いらないよ」

「レキサプロ(抗うつ剤)をやめてからこれが手放せないのよ」

「お母さんがレキサプロを飲んでたなんて知らなかったよ」

「パトリック、あなたが私のこと心配して聞いてくれたことがあったかしら?でもこれで分かったじゃない」と言って立ち去る母親。

* * *

ウェディング会場のトイレで、顔を洗うパトリック。そこに上司のケビンが合流。


「大丈夫?なにかあった?」とケビン。

「なんでもない。ただ大変な一日だった、、、結婚式なんて、、、」

「ジョンがものすごく酔っぱらってる。彼が酔っぱらうの、我慢できないんだ」とケビン。

「もしかして、ケビン、君も酔っぱらってる?」

「少し、、、へへへ。でも、オレは『良い』酔い方なんだ」といって、パトリックに千鳥足で歩み寄る。


パトリックを見つめるケビン。

「何?」とパトリック。

「 お前にキスしてやる」とケビン。

「え?」

「冗談だよ」と笑うケビン。そのまま、前のめりになって、パトリックにキス。


 一度、強く吸い付き、パトリックからも2度目に強く吸い付いたかと思った瞬間、パトリックの腕がケビンを突き放していた。

困惑してうつむくパトリック。それを見つめるケビンーー

何も言わずに立ち去るケビン。

呆然となり一人、天井を見つめるパトリック。


* * *

 ウェディング・パーティーも終わり、静まり返った会場で、父親と二人椅子に座るパトリック。


 「これに4万ドルだ」と、結婚式の費用をぼやく父親。無言のパトリックに、父親はさらに語りかける。

「お前はこんなのやらなくていいだろ?」

つづく






3 件のコメント:

  1. いろいろトラブル発生したりと、面白い内容になってきましたねー。
    個人的には、やはり上司役ケビンの出番が今週多めなのがうれしい。しかも2回もキスシーン。
    1発目の写真からケビンが登場しているので、読み始めからテンション上がりっぱなしでした。

    ドラ0グ絡みの場面はアメリカドラマらしい内容だなぁーと思いました。
    そんなにもドラ0グって、アメリカの実生活で充満しているものなのでしょうか?これはやはりドラマだから?

    それにしても、今回はケビンの登場が多くて(というか、このブログで彼の写真を多めに披露してくれた?という気がする)とても満足な内容でした。
    ありがとう御座いましたー。

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  2. やっぱ、予想通り、パトリック、リッチー、ケビンの三角関係になってきたねー。楽しそう〜(笑)。

    ケビンなんてイケメン2人とキスできていいよねー。「あージョンとキスしてる!」って思いながら見てた。でもほとんどの役者さんはゲイだし、役以外のプライベートでも「ご一緒」することになりそうじゃない?

    ドラッグといっても、マリファナだからタバコより常習性はないライト・ドラッグだね。それにドラマの中でも言ってたように、今年からコロラド州(とワシントン州)では合法化されたんだよね。鬱病の薬とかでもお医者さんが処方してる。なのでアメリカ人にとっては身近な存在だよ。イギリスでも同じ感じだと思うんだけど?

    今回、ケビンの写真を多めにしたのは、もちろんトミーさんを意識して(笑)。でも確かにケビンの役が重要になってきてるよね。

    読者アンケートでも、予想通り、今のところ人気1位はケビン。次いでドムになってる。ケビンの人気が半端ないよ。

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  3. ほとんどの役者さんがゲイなんですね、知らなかった。
    カムアウト済のケビンが選出されたってことは、このドラマはリアルゲイ役者を使うというコンセプトなのかも?

    マリファナについて少し調べてみたところ、規制って国によって様々ですね。
    イギリスでも医療用マリファナとして使われているみたいで、マリファナを嗜好品としてアルコールやたばこの様に捉え、「使用する人個々の判断に任せる」という見方もあるとは、今回調べるまで知らなかったです。僕の周りではあまり耳にしない話題だったので。
    (イギリスでも都会に住んでいれば、もう少し身近な存在だったのかも)

    ケビンの写真、やっぱり多めにサービスしてくれていたのですね。ありがとう御座います。(笑)
    良いショットがいっぱい。
    特に、ジョンとキスしている場面は、ケビンの半開き唇が良い感じ。
    蝶ネクタイしてあげた後の、満足そうな顔もなかなかGood。
    トイレのシンクに、腕組みして座っている姿も、普通っぽくて萌えですね~。
    (読者の皆さんもケビン好きが多い様なので、皆さんも大満足の事でしょう。)

    あと1週で今シーズンが終わってしまうなんて、悲しいです。

    読者アンケートでもケビンが人気?!これは意外。
    ドムが2位というのも、やっぱり意外。
    30代以降の読者さんからはケビン、20代にはドムが人気なのかも?

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