後進国のアメリカとは違って、とっくに国全土で同性結婚を合法化しているカナダ。僕も一時期、カナダで同性結婚することを考えてた時期もある。
まだアメリカの永住権が取れる前だったし、取れるかどうかわからない不安定な身分でいるよりか、同性結婚できる隣の国に移民したほうが手っ取り早いかも、なんて思ってた。それに、当時付き合ってたジミーとか、その後付き合ったJとか、カナダでの結婚を匂わすことを言ってくれたボーイフレンドもいたのだ。。。(あーなんであのとき結婚しなかったんだろう・・・。きっかけがなかったんだよねぇ。結局、グリーンカードも取れちゃったし。)
そんなカナダで同性結婚したカップルが、実は、したと思った婚姻届が、法的には無効だったということが先週、判明した・・・。そんな、あほな~?!っておいらはびっくらこいたよ。
こんな失態が判明したきっかけになったのが、カナダで結婚したレズビアンのカップルが、離婚届をカナダ政府に提出したこと。それを受理したカナダ政府の回答というのが、「あなたたちの結婚はそもそも法的に有効ではないので、離婚も成立しません」と。
ホウリー・カウ!じゃない?
カナダ司法省の弁護士によると、このレズビアンのカップルは、それぞれフロリダ州とイギリスに居住していて、そのどちらとも同性結婚を合法化していない場所だから、居住地で同性結婚が合法でない人はカナダでも同性結婚は合法的に挙げることができないんだって。
カナダのスティーブ・ハーバー首相と司法長官のロブ・ニコルソンは、カナダ政府としてカナダにおける離婚に関する法律を明確にするよう努めていると言いつつ、同性結婚そのものに関する議論を再燃させるつもりはない、と。
離婚届を出したレズビアン・カップルの弁護士、Martha McCarthyは、次のように語ってる:
「これはスキャンダルなことです。彼女たちへの尊厳と人権を冒涜するものです・・・カナダ政府が内閣でも司法省でもこの問題点を指摘することなく、これが問題であることを誰に語るでもなく、積極的に問題解決することもしなかったというのは明らかなことであり、考えられないほどひどいことです。そしてこの間、ずっとカナダ政府は国全土で非居住者たちに同性結婚の証明書を発行し続けてきたのです」。もっともだよねー。非居住者カップルたちにも結婚証明書を発行しておいて、今さら、それに法的根拠はありませんから、離婚もできません、ってふざけてるー。
これまでに既に何千人もの非カナダ人たちがカナダで同性結婚を挙げて、結婚証明書を受け取ってるんだって。その結婚自体は、カナダでは法的効力はない、というけれど、とはいえ、法的に発行された結婚証明書で、それがカナダで離婚手続きでいないっていうことが、これまた問題なのだとか。面倒くさいよねー。被害にあった外国人カップルはカナダ政府に対して集団訴訟を起こしたら勝てそうな気がするけどなー。
で、カナダで同性結婚した外国人カップルに、シアトル在住のセッOス・コラムニストのダン・サーベッジがいるらしい(写真の右)。
今回の事件について、ダン・サーベッジはインタビューに答えていて、「(ハーパー首相が言う)同性結婚そのものに関する議論を再燃させるつもりはない、というのは遅すぎる発言だ。法的な抜け穴があり、これは不公平な事態であり、同性結婚に関する議論を再燃させる」と語っている。
ダン・サーベッジは、カナダで同性結婚が合法化されてから、パートナーとバンクーバーで結婚したのだとか。だけど居住地はワシントン州のシアトルで、同州ではまだ同性結婚は合法化されてない。
だけど!ちょうと先週、ワシントン州で同性結婚が合法化されそうというニュースが報道されてた。先週金曜の朝時点で、ワシントン州政府の上院議員のうち21人が同性結婚の合法化に賛成していて、合法化させるのに必要な議席数まであと2議席となってるんだって。だけど、下院では簡単に通過しそうだけど、上院はそう簡単ではないらしい。けど、もし合法化されると、ワシントン州は全米で7つ目の同性結婚ができる州になるんだって。
ダン・サーベッジ夫夫(ふうふ)にとって、カナダでの結婚の問題が解決するより前に、地元ワシントン州で結婚できる日が来る方が先かもねー。
そういやー、この記事を読んでる日本人の方で、カナダでアメリカ人と同性結婚したっていう人が、読者アンケートでいらっしゃいましたね。でもカナダに在住してるから、今回の事件とは無関係なんだよね?カナダでは騒ぎになってないのかね?
0 件のコメント:
コメントを投稿