2011年2月26日土曜日

Mason Wylerの告白

ゲイ・ポOノ男優のMason Wylerって、外専の人であれば絶対どこかで見かけたことあると思う。


彼が、HIV陽性だとカミングアウトした。


でもニュースはそれだけにとどまらず、陽性と判明した後、コンOームをつけずに行為する、いわゆる「ベアバック」を売りにしたビデオに出演。実生活でも恋人カップルのOwen HawkとBrandon Hawkとの3Pだそうで、この二人もHIV陽性なんだとか。

Mason Wylerへ最初にインタビューをしたのは、ゲイ雑誌の老舗The Advocate。ここでそのインタビュー記事が読める。

聞いて驚いたのが、Masonが陽性とカミングアウトした経緯。彼はテキサス州ヒューストンにハウスメートと住んでるらしいのだけど、彼がポジティブというテスト結果をハウスメートに告白すると、このハウスメートはMasonに秘密でツイッターで「MasonがHIV陽性だと判明」って暴露したらしい。それをフォローしてたゲイ・ポOノ業界かジャーナリストかわかんないけど、別の第3者がMason叩きを始めたので、こういう事態を収めるために、自分ではっきりとカミングアウトする必要に迫られたのだとか。

それだけでも壮絶じゃない?僕だったら、そのハウスメートを訴えてるところだけど、どうなってんだろう。

でもさらに詳しく彼の話を聞くと、このハウスメートもゲイのポOノ・スターを目指してる人らしく、自分のフォロワーを増やして自分の男優としての人気を高めるためにMasonのことを利用したという側面があるそう。表面上は、「Masonが陽性なのを隠して、やけになってウィルスをわざと広める行為に出るかもしれないからツイッターでばらします」みたいな書き方だったらしいのだけど。

あと、陽性だと発表した後、ベアバック作品に出演した経緯については、自分のブログで理由を語っている。

Masonは27歳で、この業界で働き始めて丸6年。これは業界標準からいうとかなりロング・キャリアになるそう。そして27歳という年齢も、この業界では「高齢」。彼はこの業界のほぼすべてのプロダクションの作品に出演して、そのシーン総数は300本以上。最近は、どんどん引き合いのEメールや電話が減って、9か月ほど干上がった状態だったそう。そこに陽性の結果が出て、自分でも出演を控えるようになって、今後どうしよう、でもこれしか僕はできない、っていうんで、ベアバック作品への出演を決意したのだとか。支払い額も、彼の全盛期並みらしく、ゴム付の作品に比べて支払いが低いベアバック作品にしては破格の扱いらしい。しかも、相手のOwen Hawkは、Masonが前から共演したいと思っていた男優だとか。

やっぱ彼の行為については賛否両論でオンライン上で議論が繰り広げられてる。

賛成派は「陽性なんて今じゃ生活の一部。君もじき慣れてくるさ」っていうものから、「最低。だからゲイは社会に差別されるんだ」という拒否反応まで様々。

昔からポOノ産業に限らず、ゲイの性生活というとHIVとは切っても切れない関係にあるじゃない?一時期はセーフ・セッOスを普及する運動が高まってポOノ産業もそれに従ったけど、最近はベアバックものが超増えてるよね。特に80、90年代の恐ろしい時代を知らない若年世代は、薬で抑えられるんでしょ?って恐怖心が減ってるというし。

でも、陽性同士がやっちゃうと、HIVにも種類があるらしく、さらに薬が効きにくいHIVを生み出して危険なのだとか。

ポOノに出演してNYの不動産王になった人や弁護士になった人なんかをこのブログでも紹介してきたけど、若くて美しいだけを売りにしてる男優だと、その後のプランがなくって凹むだろうね。しかも27歳にしてHIV感染して、しかも容姿の衰え、どんどん登場する若くてせくしーな男優たち、そんな時にハウスメートに秘密をツイッターでばらされて・・・。ま、Mason自身、すべて自分が取った行為の代償で、すべては自分に責任があるって言ってるけど。。。

スポーツ選手にも言えることだけど、やっぱ「選手生命」が短い職業につく人たちには、その後の転職や人生の転換を支援する業界団体みたいなのが必要だよ。

Masonの今回のニュースを聞いて、若くて美しい男優さんたちが、短い「選手生命」を使い果たして自暴自棄になって堕ちてくのが心痛いなぁって思った。彼に限らず、20歳そこそこでデビューするときは大手のプロダクションにちやほや取り上げられて、出演本数が増え、年を重ねるにつれて、どんどん汚れ系のプロダクションにランクダウンしていく、っていうのはよくあるパターンになってるみたい。あと、ここ数年でベアバック作品が増えてるのも、見る人がいるからっていう、いわゆる需要と供給の関係があるわけで、作る側だけの責任じゃないよね。

こういうニュースが出て、また「ゲイ・セッOスというとHIV」っていうイメージがGLTBコミュニティーの中にも深く焼き付けられるってことが悲しい。もうこれは事実だから、それを受け入れるしかないんだけど、本来、セッOスて愛し合ってる二人が愛を確認する行為だと僕は思ってるのね。(まー、僕もいろいろ書いてるけど、やっぱ好きな人としかしないし、僕は常にその人と恋人になる可能性を考えながらやってますよ。惚れっぽいっつーのが玉に傷だけれど。)それなのに、愛を確認する行為に常に「死」のイメージがつきまとうっていうのが、不幸だなぁと思わずにはいられない。

みなさんはどう思う?

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