2010年9月9日木曜日

アメリカの摩訶不思議な法律事情

これまで、カリフォルニア州での同性結婚を合法化する動きについて報告してきました。一旦は合法化されたのに、2008年11月の州民投票で、投票者の過半数が同性結婚を禁止する修正法案Prop 8に賛成したため、頓挫。それが、この8月、「カリフォルニア州・同性結婚を禁止する修正法律は違憲!」で紹介したように同性結婚は合法という州最高裁判所の判断が下った。そしたら、またもやキリスト教保守派の反対派が訴えて、「同性結婚・頓挫」という状況になってた。

そこに風穴を開けるような新たな動きが!修正法案Prop 8(同性結婚を禁止する法案)は投票者の過半数が賛成したのだから州政府はそれを擁護すべき、という(キリスト教保守派の)要求をカリフォルニア州の最高裁が却下したというニュースが昨日報道された。法律の専門家じゃないから、この二転三転する司法のやりとりがよくわかんねーけど・・・。他にもこの記事とかこの記事を読んでみたところ、アメリカでは婚姻法を各州が定めていて、今回もカリフォルニア州内で法律論争が起きてるけど、同性結婚は基本的人権・平等な権利に関する最も基本的なことに直結しているため、国全体の法律をつかさどるアメリカ国憲法に抵触しているかもしれない、という議論に発展している。。。

アメリカの結婚って、各州が州法によって定めてるから複雑・・・。日本みたいに中央官庁の法務省(アメリカでは司法省)が一律に決めてないんだよね。免許を発行するのも各州政府だし。地方自治権が強力で、だからアメリカは50の国があると言われるくらい(人口が少ないアラスカは1つの州として認めるべきではなかったという人もいるけど)。

で、カリフォルニア州最高裁は、同性結婚を禁止することはアメリカの憲法に反する、っていうことで合法の判断を下したんだけど、やっぱり反対派は法の網目をくぐってかたくなに反対するんだよね。8月に一旦頓挫したのも、反対派が、カリフォルニア州知事のシュワルツネッガーと州司法長官のジェリー・ブラウンに対して、住民投票の結果を尊重して修正法案を擁護するよう要求してたの。その要求に対して、州最高裁が、今回、シュワルツネッガーとジェリー・ブラウンは擁護する必要ないという判断をしたことで、修正法案Prop 8を擁護する法的資格のある当事者がいなくなっちゃったの。


これが法律の不思議なところであり面白いところでもある。過半数の投票者の声を代弁するのは、やっぱりその代表者である州知事、もしくは州司法長官のいずれかなんだって。いかにキリスト教保守派が代表して異議申し立てしても、彼らには州民を代表する法的資格がないんだと。そりゃー当然だよね。ざまーみろ。

ジェリー・ブラウンは、既に修正法案を擁護するつもりないと言ってるし、シュワルツネッガーも擁護する気がない。だけど、保守派はまだ諦めないんだねー。いいかげんにしろっつーの。反対派に法的資格がないっていうことで、彼らの異議申し立ては相当高い確率で棄却されることになりそうなんだけど、AP通信によると、反対派は最後の手段として連邦最高裁に上告する選択肢が残されてるとか。そしてもし最高裁が介入を拒否した場合、晴れてカリフォルニア州での同性結婚が合法化されるらしい。それが今年の12月頃にわかるらしいんだけど、キリスト教保守派には修正法案を擁護する法的資格がない、っていう決定的な欠陥があるから、最高裁でそもそも取り上げてもらえない可能性が高い模様。これ以上、法の網目がないことを祈るのみ!


あと、法律ということで、今日9月10日からサンタモニカで新たな禁煙に関する法律が施行される。屋外でも、アパートのドア、通風孔などから25フィート以内での喫煙が禁止になる。実質的に、屋外での喫煙が禁止。レストランやバーなど屋内も喫煙禁止だから、吸えるのはもう自分のアパートくらい?アメリカでは、喫煙者専用コーナーってあんまり見たことないんだよね。とはいっても、警察の目を盗んで屋外で喫煙する人はいそうだけど。


そしてさらに、昨晩、法律を逆手にとってとんでもないことをしてる人が報道されてた。カリフォルニア州の身体障害者保護法で、レストランでのバリアフリーや、トイレの鏡・手洗いの高さなどが規定されてるらしく、それをちょっとでも違反しているレストランを片っ端から訴えて、それを生業にしてるトーマス・マンディー(Thomas Mundy)っつー、とんでもない輩がいるらしい。もう既に何千件もの訴えを起こしてるんだと!お手洗いの鏡が2インチ上だったというだけで訴えられたレストランのオーナーが、断固戦う!と言ってた。さらにアクドイのが、家族経営やマイノリティーが経営してるレストランをターゲットにしてること。大手チェーンはお抱え弁護士がいて勝訴する確率が低いことを見据えた行動。訴訟によって、州政府にも費用が発生するらしく、納税者にも負の影響。トーマス・マンディーって、本当に社会の害虫。本来、身体障害者を保護する目的で作られてる法律なのに、それで一儲けしようなんて根性がひん曲がってる。そういう人を諭すことなく加担してるMorse Mehrbanっていう守銭奴弁護士も最悪・・・。法律大国アメリカ、こういう法の網の目を逆手に取る輩を取り締まる新たな法律を早急に作ってくれ!

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 Born and raised in Japan, I decided to immigrate to the U.S. to pursue a more liberated gay life. I am mostly writing about gay-related news and gossip about male celebrities, LGBT issues in general, and sometimes personal bromance. Most of my posts are in Japanese, but I sometimes introduce Japanese television programs and gay-related cultural stuff in English. Feel free to leave comments in my blog. ;)