2014年3月18日火曜日

ロバート・デニーロの実の父親はゲイだった 彼のドキュメンタリー映画が完成 Robert De Niro Produced Documentary Film about His Gay Father


ロバート・デニーロの実の父親ってゲイだったんだって。

この写真は、ロバート・デニーロ(左)と、実父ロバート・デニーロSr.(右)の写真。やっぱり似てるよね。

ロバート・デニーロが3歳のとき、父親は自分がゲイであることに気がつき妻と子供の元から去ったのだそう。だけど、ロバート・デニーロと父親は、1993年に前立腺がんで父親が他界するまで親交があったとか。

これがロバート・デニーロの父親の写真。有名なモダンアートの芸術家で、彼の作品はハーシュホーン・ミュージアム(Hirschorn)、ブルックリン・ミュージアム(the Brooklyn Museum)、 バルチモア・ミュージアム(the Baltimore Museum of Art)などに所蔵されてるんだって。特に1950年代〜1960年代にニューヨークで知られた芸術家だったとか。


父親の作品と一緒に写るロバート・デニーロ。

ロバート・デニーロはプライベートなことをマスコミに一切公開しないできた中、今回、ゲイである父親について公表しようと思ったのは、自分たちの幼い子供たちに、祖父がどんな人だったかを知ってもらいたかったからと語っている。また、この映画は父親へのオマージュだとも。

ロバート・デニーロは2度結婚して、二人目の奥さんは黒人なんだね。
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今年開かれたサンダンス映画祭で、このドキュメンタリー映画が一般に初公開された。映画は有料ケーブルチャンネルのHBO("Looking"を放送したチャンネル)でこの夏、放送される予定。語りはロバート・デニーロ本人。父親が離婚直後に書き留めていた日記を、デニーロが読むスタイルのナレーションが入るそう。また楽しみなことが一つ増えたね。

* * *

ロバート・デニーロって、晩年になってゲイの役を演じたり、ゲイ役と共演する映画があって不思議に思ってたんだよね。「なにゆえ?」って。彼のプライベートでそういう過去があったんだねー。

2007年の映画、『スターダスト(原題: Stardust では、彼が女装趣味の(ゲイの?)海賊を演じてる。


 そのシーンの動画はこれ。



そして1999年の映画『フローレス(原題:Flawless)』では、年老いた頑固な警官役を演じてるんだけど、同じアパートに住むドラッグ・クイーン(今年急逝したフィリップ・シーモア・ホフマンが演じてる)と、次第に親交が深まっていくという役。この映画はゲイ映画のトップ100に入ってもいいんじゃないかな。



改めて見返すと、ロバート・デニーロが映画で演じるゲイの役やゲイへの理解を深めていく役って、彼自身の父親を理解しようとする姿と重なる。しかも、今回、彼のゲイの父親について真っ正面から捉えたドキュメンタリー映画を、父親の死後20年経って制作したっていうところに、ロバート・デニーロの激しい葛藤の跡を感じないわけにはいかない。

彼自身、ゲイの父親を、そして自分たち家族を置き去りにした父親を受入れるのに、相当の長い年月がかかって、ようやくこのドキュメンタリー映画という形に至ったんだと思う。

そしてインタビューの中で、ロバート・デニーロはこう語っている——彼の父親は、カミングアウトした瞬間から、神との問題について決して解決することはなかったのかもしれないと。時代背景やイタリア系ということで(おそらく)カトリック教徒であったことを考えると、その人生がいかにイバラの道だったかということを想像するのに難くない。

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