2012年3月10日土曜日

マット・ボマーがカミング・アウトしたときのビデオ YouTube Video for Matt Bomer's Comoing Out Speech

先月、マット・ボマーがついにカミング・アウトしてたんだねー。

日本語のサイトでも報道されてる。

『TIME/タイム』「ホワイトカラー」のイケメン、マット・ボマーがゲイであることをカミングアウト 2012年2月14日  [シネマトゥデイ映画ニュース] 

この記事で、
「以前から同性愛者ではないかとウワサされていた映画『TIME/タイム』やテレビドラマ「ホワイトカラー」のマット・ボマーが、エイズ関連の活動の功績を認められ、受賞スピーチでゲイであることをカミングアウトした」

とあるんだけど、実際にそのスピーチのシーンを見ると、報道されてる内容とギャップが大きいように思うんですけど・・・。

こちらがそのビデオで、マット・ボマーが「カミング・アウトした」と言われているシーン。(授賞式の参加者がケイタイで撮影したみたいで画質・音質が超悪いけど、一応、何を言ってるかは聞こえる。)


これ見ればわかるけど、マット・ボマーは、決して「僕はゲイです」とは言ってないんだよねー。「同性愛」とか「ゲイ」っていう単語が出てきてない。スピーチの最後に話したこの発言内容で、「マットがゲイだとカミング・アウトした!」って一部のメディアが報道してるんだよねー。

"And I'd really especially like to thank my beautiful family: Simon, Kit, Walker, Henry. Thank you for teaching me what unconditional love is. You will always be my proudest accomplishment."(そして、特に僕の素晴らしい家族、サイモン、キット、ウォーカー、そしてヘンリーに感謝したい。無条件の愛というものが何かを僕に教えてくれてありがとう。君たちは、これからずっと僕が最も誇りに思うことだ)

なんか腑に落ちなくなーい?言質(げんち)を取られないようにしてるっつーか、なんかここまできて往生際が悪いっつーか。I am gay(僕はゲイです)って、なんではっきり言わんのやろーって思わない?女性ファンを傷つけないための配慮?シンシア・ニクソンみたいに、「自分はバイだけど選んで同性とパートナーになった」とかって思ってんのかね?

でもやっぱ、過去のこういう写真が出回ってるしね。マットは完全にゲイやと直観で思う。しかもタチ役じゃなくって受け役ね。 (* ̄▽ ̄*)



今回のスピーチ内容を見ると、正確には、マットは「ゲイだ」とは言ってないから、「ゲイとカミングアウトした!」って報道してるのは早とちり(不正確)やと思うなぁ。同性パートナーがいるというカミング・アウトはしてるけど、やっぱ、「俺はゲイ」とは一言も言ってないし!

ってことで、「自分がゲイであるという明言はしてないけど、同性パートナーがいることを公に認めたという意味で、カミングアウトをした」というのが正確な報道なんだと思う。アメリカの報道ブログでも、「【ゲイ】であるとカミングアウト」とは書かず、ちゃんと正確かつ慎重に「(クローゼット状態からの)カミングアウト」って書いてるんだよね。それに比べて、「ゲイであることをカミングアウトした」と書いちゃってる日本の「シネマトゥデイ映画ニュース」のレベルの低さと不正確さが際立ってるよね。

そうそう、「シネマトゥデイ映画ニュース」と言えば、最近のニュース「「愉快なシーバー家」のカーク・キャメロン 「ゲイは不自然で有害」とのコメントに非難集中」でも、「sexual orientation(性的指向)」を「性的嗜好(sexual preference)」って誤訳してるのを見かけたところ。(この二つの違いについては、『性的嗜好か性的指向か?』で書いてます。)同じニュースでも、アメリカの報道と日本語の報道を見てると、こうやってちょくちょく誤報・誤訳を目にするんだよねー。やっぱ日本の報道レベルって、英語圏に比べて低いと思うわ。(特にLGBT関係のテーマになるとね。)

脱線しちゃったけれど、まーこれまで雑誌インタビューで「ゲイですか?」という質問をかわしてきたマットが、公の場でついに同性パートナーがいるっていうことを認めた形の発言をしたことは大きな一歩なんだろうね。個人的にはそのカミング・アウトの仕方が煮え切らないんだけどさ・・・。

ってことで久々のアンケート
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