ちょっと前(3月初旬?)の話題なんだけど、今月のTheAdvocateにこの話題の記事がまた載ってたので紹介。
UCLAの学部生のアレクサンドラっていう白人の女子生徒が、図書館でよく目にするアジア人学生の言動について、侮辱する内容のビデオを自作自演してYouTubeに載せたっていう出来事。アジア言語なまりの英語や、身振り手振りをまねて自分でビデオの中で演じてる。ご想像がつくように、このビデオはものすごいバッシングを受けて、アレクサンドラもひどい攻撃を受けて結局、大学を辞めたっていう悲しい結末。
LAの大学なんてどこもアジア人学生の数が多いのに、こんな理解のないことが起きるなんて、って思うんだけど、意外や意外、アジア人が多すぎて白人学生はアンチ・アジア人になることがあるっつーのも、西海岸の悩みかもね。UCバークレー校なんかも半分以上の学生がアジア人とかってどっかで読んだ気がする。この記事によると、UCLAの学部学生2万6000人のうち、37%がアジア人 だって!すごいね。もうこりゃアジアだわな。シアトルにあるユーダブ(University of Washington=UW)も韓国人の学生が超多いよね。友達を頼ってUWに遊びに行ったら、韓国かと見まごうほどだった。。。
アジア人に対する耐性っつーか慣れ・寛容度って、もちろんどれくらいアジア人やアジア文化に慣れ親しんで育ってきたかっていうところと比例する部分はあると思う。アジア人といえば中華料理屋か韓国人経営のドライクリーニング店くらいでしか見たことないっていう東部アメリカ人とかは、今でも断然、アジア人に慣れてない人が多い。一方、SFとかLAとか、小学校から大学までアジア人と机を並べて育ってきたようなアメリカ人はアジア人に対して耐性ができてて、特に意識しない慣れた人たちが多い。
だけど、この逆転現象も起きてるっつーのが今回の事件で再注目されたと思う。アジア人が多すぎて、反感を買うアメリカ人が西海岸にもいるってこと。数年前、シアトル郊外(?記憶がおぼろげ)で白人の少年にアジア人というだけで殺害されたアジア人移民の子がいたし、LAにいてもアンチ・アジア人のいじわるなアメリカ人っているからね。一方、アジア人好きのアメリカ人には、けっこう、ケンタッキー州とかテキサスとか、南部や中西部で全然アジア人なんて近所に住んでなかったような人もいるじゃない?あまりにアジア人が珍しいから、エキゾチックに見えるってことなんだろうと思うんだけど。
グレードで示すと、、、
(1)アジア人を全然見たことなく異世界の人と思ってる→(2)少しのアジア人は見たことあって興味あり→(3)アジア人が日常的に周囲にいて普通→(4)アジア人の黒髪に囲まれて圧倒される
アメリカ人で、アジア人を差別する人たちって、(1)と(4)のケースの人たちだと思うんだよね。両極端な人たち。その中間で、適度にアジア人と触れ合って生活してる人たちは、興味を持ってくれるか、まったくの無関心というか日常の一部になってるから気負いもなく普通に接してくれる人たち。
いずれにしても、今回の事件を聞いて、アジア人を知らなすぎて差別する人たちも問題だけど、アジア人が周囲に多すぎて差別的になる人もいるんだなぁっていうのを思い知らされたwake-up callでした。そういや、昔読んだ記事にも、NYのチェルシーにあるゲイバーに一人で向かったときはすんなり入れたのに、アジア人の友達5人と入ろうとしたらバウンサー(入口にいる見張り)に入店を拒否されたって投稿していたアジア人ゲイがいました。アジア人は少数だと寛容に受け入れられるけど、数が増えると脅威に思われる、っていうアメリカ人の心理。
適度なミックス環境って、どこだろうね?シアトルとか白人率も高くて適度なミックスかも、と思うけど、そーいやーシアトルの大学UWに遊びに行ったとき、僕がアジア人だからっていうので興味持って話してくれた白人男もいたし、同じ理由で無視してきた白人男もいたなぁ。同じ環境でも、どういう反応をするかっていうのは個人差もあるんだろうね。
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