ダンと彼の叔父・叔母グループがやってきた。予想通り、叔父・叔母さんはかなりのご年配で、僕の祖父・祖母の世代に近い。だけどものすごく優しくて良い人たちだった。やっぱり彼らの出身地、マサチューセッツはリベラルな州なんだなと再確認した。
今日の午後、彼らを観光に案内したのが、僕も数年前にLA訪問したときにジャドソンに連れて行ってもらったゲッティービッラ。あれから4、5回は来てる僕・・・。初めて来たのが4年前。あの時の感動と比べると、もちろんここに来る感動は薄まってしまってるけど、いつ来てもカリフォルニアの自然美を体感できる静寂空間を堪能できる。
このご高齢にして、カリフォルニアにやってくるのは初めてという叔母さん、叔父さんも出張でサンフランに1度来ただけというアンビリーバボーなお二人。アメリカ人で80歳近い年齢でありながら、カリフォルニアが初って、、、、。でもカリブ海やその他海外には旅行したことあるっていう不思議な人生。しかも、一族がLAの港を作ってるっつーのにね。東海岸のワスプの人にとっては、西海岸っていまだにwild wide west(西部劇の荒野)のイメージなのかもねぇ。お二人は、冬はやっぱりフロリダ州の別荘で過ごされてるそうな。
東海岸から南カリフォルニアに来ると、やっぱり太陽の光の透明度が違うことに気がつく。風景や物って、全て光の反射を目が感知して「見る」と認識してるから、光度が違うと、景色(まさに「色」)が違って見える。ヨーロッパを旅行するときも自然光の違いで町並みや風景が中世の絵画みたいに見えるのと一緒で、カリフォルニアで見える景色も、東海岸とは違う。叔母さんも、「Oh my god, it's so beautiful」の連発。ゲッティー・ビラは、マリブー・ビーチに近く、特に空気の透明度が高い場所の小高い丘の上に建てられてる。しかも、庭園のプールや噴水など、そんな南カリフォルニアの光をうまく取り込んで反射させる設計がされてるから、初めて訪れる人はその美しさに息を呑む。この年齢にしてゲッティー・ビラ初のお二人と一緒に巡ってると、僕も初めてここに来たときの感動を思い出しました。
それに、身なりの小奇麗なアメリカ人老夫婦と一緒にいると、レストランの人たちの対応も全然違うね・・・。特に若い白人女性のウェイトレスなんかが超親切。自分たちの親や祖父母を思出だすから、いつも以上に優しくなるっつーのがあるんだろうけど。
ゲッティー・ビラで古代ローマを堪能した後は、ベニスビーチへ。今度はLAのポップ文化という対極の体験をしてもらった。スケボーを楽しむ半裸&タトゥーの若者や、マッスル・ビーチで筋肉作りに励む黒人のオニイチャンなど、マサチューセッツ州から来た老夫婦には刺激が強すぎかと思ったけど、マOファナを合法に売ってるお店とその売り子を見かけて興奮して写真まで撮ったり、それなりに楽しんでくれたみたい。ただ、やっぱり足腰が弱ってて、5分以上続けて歩けない。ちょっとした段差で転びそうになるし、ちょっと高い段になると自力では登れない。老いるとはこういうことか、、、と老化が進む自分の両親の将来を見た気がした。。。僕も段差では肩や腕を貸してあげたり、にわかヘルパー。
半日、7時間の観光ですっかりお疲れの老夫婦。夕食も近くにしようということになった。だけど、甥のダンは下準備してない!ってことで、自然と地元住人の僕にリクエストが。。。「この辺で良いお店ない?」
ベニス・ビーチかぁ・・・・ちょっと小汚いんですよねー、この辺って。ちょっと歩けば、アボットキニーというこ洒落たレストランやショッピング街があるのだけど、もうこれ以上歩けないし。ビーチすぐそばで、この人たちが満足できるようなレストラン。。。出ました。ホテルJoie de vivreの屋上にあるラウンジ。到着した時間がちょうど日没前。大き目のラウンジチェアに座って、カクテルを飲みつつ、スライダー(ミニバーガー)やディップをつまんで徐々に日が沈む時間を楽しんだ。
日が沈んで急に気温が下がり始めたので、ウェイトレスの人がヒーターの炎をつけてくれた。それが、ガラスのシリンダーに火柱が立つっていう、ワイルドなヒーターで、叔父さん叔母さんも大喜び。暗闇に火柱が10本以上立って、なんかハワイっぽい。日没と火柱を背景に叔父さんの写真を撮ってあげたら、ハワイって感じで映ってた・・・。
叔母さんから、「今回の旅で最高の一日だったよ、ありがとう」と言われて、僕も嬉しくなりました。自分の親も、いつかはこの人たちみたいに歩くのが難しくなるほど老いるんだけど、そうなっても、こうして一緒に旅行したりして親孝行ができるといいなーと頭の片隅に書き留めた。
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