初回のコラムに、「しょせんインターネット」と一蹴したけど、やっぱりインターネットのチカラはすごい。とにかく自宅から世界各国のゲイにつながっちゃうのだから。アメリカでも、ゲイバーには行かないというゲイも多く、インターネットがそうした人にとっての限られた出会いの場になっていたりする。インターネットでは、投稿形式、チャットなどがあるけど、やはりリアルタイムで会話のできるチャットの威力は絶大。例えば、gay.comのサイトでマンハッタンをのぞいてみると、ピーク時には500人くらいチャットしていたりする。しかも、最近はcam(カメラ)チャットも可能で、テレビ電話のようにチャットできたりする。(ちなみに、日本でゲイ専用のチャットってあるんでしょうか?誰か知っていたら教えてください)
チャットしている人については、プロフィールを通してある程度の情報がチェックできる。身長、体重、年齢(これらを合わせてstats (statisticsの略)と言う)、人種、宗教、政治的立場(保守系かリベラル系か)、マンネリズム(女っぽいか、男っぽいか、中間か)、sexuality(ゲイ、レズ、バイ、ノンケ)、求めるもの(長期的関係、アクション(要するにアレです)、友達、会話)、体つき、ピアス刺青の有無、HIVの感染有無、喫煙有無、飲酒の程度、趣味、簡単な自己紹介などなど、その人についての結構な情報量が読めます。でも、全員が全部の項目に答えているわけではないのだけど。特に、Mr. Right Now(初回のコラムを参照)を探している人なんかは、年齢、身長、体重、人種だけの情報しか入力していないことが多い。つまり、このプロファイルを読めば、その人が求めるものが、「行間」からもある程度読み取れるというわけ。
で、僕も地元のチャットルームでいろいろな人とチャットして、その中の何人かと会ってみました。その率直な感想は、だいたい全員がなんらかのウソをついているということ。一番多いのが、年齢。これまで会った人の50%以上がウソをついていた。特に、「29歳」には要注意。やっぱり若さへの執着っていうんですかね。とにかく自分を20代にみせたいみたいで、30代、40代でも29歳だと偽ってた人が多かったなぁ。
あと、写真。自分自身のでも、若い頃のとかを使っている人なんてザラ。一人会った人は、実際に出会ったら髪がなかったし(それでも本人はお構いなし!つらの皮は厚かった)。それに、写真って、所詮、静止画像。口を開くとイメージ丸崩れになるパターンが多い。それに、誰しも写りの悪い写真は見せたくないもの。微妙にピンボケした写真とか、ちょっとカッコイイかもと思わせるような匂わせブリな写真を使う人も多い。で、もっと鮮明な写真ないの?って聞いても、”I’m very discreet”、つまり、あまり大っぴらにゲイを公言したくないから、鮮明な顔写真は出したくないっていうわけ。こういう、うまい大人の言い訳に、当初はコロッと騙されて、ボケた写真しか見ないまま、コーヒーショップで落ち合って、数時間を無駄に過ごしたものでした。
そんな悲しい出会いを繰り返りながらも、中にはイケル人との出会いもあった。でもね、そういう人はカレが既にいたりとか、遊び人だったり、他の遠い場所に住んでいて、今回はたまたま出張でやってきていただけ、っていうパターンがほとんど。もう悲しいやら、やるせないやら。そういう人たちとは、まだ連絡を取っていたりします。再会したケースは今までにないのだけど…。そういうペンパルだけは年齢とともに着実に増えてる、、、(涙)。
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