誰でも好みのタイプというのを一つや二つは持っているもの。タイプはタイプでも、ステレオタイプというのもよく聞く。これは、固定観念という訳があてられることが多いのだけど、アジア人と白人(コケイジアン)のカップルには、超年齢差のあるパターンが多い。10歳なんてざらで、20歳の年齢差もしばしば。いわゆる、daddyとsonの関係みたいなやつ。(白人を英語で言うと、単にwhite、またはCaucasian(コーカサス人)ともよばれる。肌の色が白くない「白人」、たとえば南部イタリア人とか(日焼けしすぎた白人とかも)いるので、政府系文書とかにはこの単語がよく用いられる)
これについては当事者である自分でも摩訶不思議。確かに、アジア人は年上のコケイジアンが好きかもしれないけど、多くのアジア人ゲイ(gay Asian maleを略してgamと言う)の多くが、ショーン・コネリーよりコリン・ファレルの方を選ぶはず。
コリンファレルの写
一つの理由としては、例えば東京だとゲイのコケイジアン(gay white male=gwm)の数が限られるというもの。だいたい東京に住んでるgwmなんて、転勤で来てたり、ある程度キャリアを積んで、自分の意志でアジアの島国に来てたりするから、どうしても年を食ってる。大学生や20代のgwmなんて、もう本当に数えるほどしかいないはず。そういう需要と供給の関係で年齢差カップルが増え、結果的にステレオタイプが生まれたのか。でも、これが驚いたことに、アメリカにきてもこういう年齢差カップルが多いんだなぁ。そりゃ、若くてかっこいいgwmと若いgamという羨ましいカップルもたまに見かけるけど、断然、年上gwmに年下gamのカップルが多い。
これについてはどういう説明をつければいいのか、、、。これまでの僕の限られた体験(ホントに)から、アジア人好きのgwmに直接質問してみた結果、理由は次の2つに絞られるみたい:
1.アジア人は、やっぱりコケイジアンに比べると若く見られる。その理由は、背が低い、顔が丸顔で童顔、体毛が薄い。こういう要素から、やたらと少年好きの人、つまりオジサマ方に人気がある。しかも、アジア人は超かっこいい系のコケイジアンには子供っぽすぎたり有色人種ということで人気なかったりするから、アメリカでも年上のコケイジアンという選択肢しかなかったりする。
2.若いgwmでアジア人に興味ある人もまあまあいる。だけど、有色人種と二人で道を歩いているような自分を社会に見られたくないっていうような抵抗を感じている人がいたりする。ニュージャージー州の州知事じゃないけど、やっぱり若い頃は、社会的な目というのが非常に心の重しになっていて、特に白人ばかりが住んでいる田舎で育ったりすると、異人種とデートするのに抵抗を感じるみたい。で、そういう桎梏やしがらみを捨てて、自分の意志に素直に身を任せられるようになるのは、ある程度年齢がいってからになるみたい。
実際、アジア人好きのオジサマ方に話しを聞くと、20代、30代のころは、結婚してたとか、ゲイじゃなかったとか、gwmそれも金髪碧眼にしか興味がなかったというパターンが、結構多い。つまり、コケイジアンの間で、アジア人好きに目覚めるのは、ある程度年齢がいってからということになる。
やっぱり社会的な差別や物の見方がより緩やかで自由な方向に変わらないと、個人のテーストも開放されないね。ちなみに、アメリカ人のノンケ男の間で、アジア人女、特に日本人が人気が高い。会社の同僚(20代女)と道を歩いてると、もう男の視線がグサグサささってくるわくるわ。女ってこんな状況で生きてるんだって目からウロコでした。(もちろん羨ましかったのは言わずもがな。)
テレビを見ても、アジア人女性のニュースキャスターが多いこと。それも美人ばかり。それに比べて、アジア人男のニュースキャスターは、僕が知る限り一人もいない。多分、カリフォルニアやシアトルのあるワシントン州(西海岸)に行けば、地元テレビ局とかにいるかもしれないけど、全米レベルでは一人もいない。いかに、アジア人男がアメリカで地位というか認知度が低いかということだねぇ。そうそう、アメリカでアジア人男と言えば、ジャッキー・チェンとか、ジェット・リーとかカンフー系。韓国系アメリカ人で、コメディアンのマーガレット・チョー(クエンティン・タランティーノと付き合っていた。ゲイの間で人気高い)が、「アジア人男は、ジェット・リーみたいに壁を手を使わずに上ったり空を飛べないとアメリカのテレビに出られない」と皮肉たっぷりの冗談を言ってたな。まさに同感。
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