2011年に行われた医療研究開発で、HIV治療や予防に大きな進展があったんだって。
雑誌The Advocateによると、最も重要な進展というのは、抗レトロウイルス薬を利用することで、既にHIV感染した人がそうでない人を感染させてしまう率を95%以上、下げる方法が発見されたことなのだそう。
この抗レトロウイルス薬(antiretroviral medications)は、1990年代からHIV患者の命を救う方法として知られていたけど、最近発表された研究結果で、適切な治療を受けているHIV陽性の患者は、陰性の人を感染させてしまう率が非常に低くなるということが示されたのだとか。
この研究報告により、もし現在、HIV陽性の人たちが全員、抗レトロウイルス薬を使った適切な治療を受ければ、AIDS患者は世界からいなくなることを意味すると、ペンシルバニア大学のCenter for Bioethicsディレクター、Art Caplanは語っている。
ようは、既に感染してる人を適切に治療すれば、新たに感染してしまう人を5%以下に抑えることができるので、いずれHIV感染者は世界でいなくなる、ということらしい。
ただ、この「タラ話」を聞いて思ったのが、強欲な製薬会社が、アフリカに多いHIV患者や、米国内でも貧困層に属する患者たちに、どれだけ低価格でその治療を受けさせるかっていうことが一番の問題じゃね?ってこと。
この発見とは別に、最近のニュースで、HIVの予防のためのワクチンの臨床試験が、実際に人を被験者として来年1月から行われる可能性があるとも発表されてるらしい。
既に感染してる人から、さらに感染させることを防ぐ治療と、感染していない人が自らを守るためのワクチンの両方の開発が進んでるってことは、大きな嬉しいニュースだよね。
アメリカに移民したいという人(グリーンカードを取得したいという人)は、HIV陽性だと申請が却下されちゃうという政府の決まりに(今の所)なってるからね。これは、人権擁護団体とかが差別的な移民政策だとして活動してるけど、変更されるという話は聞いてない。
いずれにしても、2012年、こういう医療研究開発のブレークスルーがさらに起きて、世界の人々の健康がさらに約束されるようになるといいね。
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