アメリカ版の『パンツの穴』とも言える『アメリカン・パイ』で主人公役を演じたのが、ジェイソン・ビッグス(Jason Biggs)。彼は女優のジェニー・モレン(Jenny Mollen)と結婚して約1年らしいのだけど、今年、彼の誕生日プレゼントとして、ジェニーが彼に娼婦をプレゼントしたのだと。なんちゅー嫁?!
これがジェイソンとジェニー。
二人が結婚して約1年。ジェイソンの33歳の誕生日でラスベガスまで旅行に行き、そこで彼の誕生日のために娼婦を調達して、結局3Pしたという一部始終を、大人向け雑誌PlayBoy(の姉妹誌?)に記事として9月30日に寄稿してる。
調べたところ、ジェイソンの誕生日って1978年5月12日。ってことは、記事になる4か月以上前に起きたことみたいね。まー、こういう内容を書くっていうには、色々と紆余曲折があったんだろうね。雑誌社との契約とかもあるだろうし、二人とも俳優だから、パブリシストやエージェントの意見も聞かないといけなかっただろうし。
記事は、ほーんとダラダラ長い駄文が連なってる。たぶん本人が書いたんだろうけど、まー、文才がないっていうのも丸出しだし、大した女じゃないっていうのも丸出しの記事。自分に自信がなくって、夫との夫婦関係にも自信がない。そういう不幸せな感じと、女性として自信がない感じが、次々と出てくる娼婦のことを、ことごとく「娼婦(whore)」と連呼してるところなんかににじみ出てる。あと、乱暴な男言葉で書かれてるところとかも。英語で読んでいてかなり感じ悪い。女として相手を奴隷のように見下してる感を隠しもしないんだよね。なんだけど、最後の顛末が考えさせられるのは確か。
最初、二人が泊まってるホテルに娼婦を呼ぼうと思って、「マッサージ師」に電話したら、本当にマッサージ師の女性が来て「そんなサービスはしてません。よく間違えられますが」とNG。
二人目、ちゃんとした(!)娼婦を呼んだら、手持ちの現金が足りなくて、思わずジェイソンが「キャッシャーズ・チェックでも受け取ってくれる?」なんていうシーンもあり、ダサダサな二人。でも結局、キャッシュ・オンリーの商売で、二人目の娼婦もNG。。。
と長ーいラスベガスでの二人の週末が延々と思えるほど事細かく、時系列に書かれてる。こういうジューシーなネタが好きな僕ですら、途中読む気が失せて一気に最後のパラグラフまで飛ばし読み!
で、最後のオチはどうなったかというと、ようやく、なかなかイイカンジの女の子Keishaが見つかって、要求された600ドルも手持ちでキャッシュとしてあり、準備万端!
妻のジェニーが最初に提示した条件は、その娼婦Keishaがレズビアンではないということ。女性2人、男性1人の場合、女性同士のプレーに発展するっていうシナリオもあるらしく(ヘテロ男の夢やね)、ジェニーはそのシナリオは絶対に避けたかったのだとか。
金額の条件の折り合いがついて、プレーの前にいろいろとさらなる条件の交渉もしたとか。往々にして、ヘテロ・カップルにお呼ばれされる娼婦が経験するのは、プレイの途中で妻がジェラシーを感じて、途中で「もうこれ以上はやめて!」とストップが入るか、夫が立たなかったとか、夫婦なだけにお互いがどう感じてるか気になってうまく進まないというパターン。それを避けるために、していいこと、いけないことを事前に話しておきましょうというのがKeishaの提案。
さすがプロやわ。でもそれはそれで、お金だけもらって帰ればぼろ儲けのはずなのにね。意外とカスタマー・サービスがしっかりしてんのね。リピーターを狙ってるのか?これ以降の描写は、やっぱ本人の言葉が一番だと思う。
(Keishaが提案した何がOKで何がOKじゃないプレイかは)私がまさに知っておきたいことだった。私が運転席に座ってすべてをコントロールしてる感覚でとてもイイカンジ。でも、夫は私とは違った反応だったわ。手のひらに汗をいっぱいかいて、何か失敗するかもしれないって不安だったみたいだけど、彼は服を脱いでベッドに座った。Keishaも私に同じようにするよう言った。
美人のKeishaは私の夫に這い登るように近づき、彼の半立ちになったものにコンドームをはめてオーラルし始めた。私にとってはこれはスッゴく嬉しいことだったわ。だって、私は何もしなくてよかったんだもの。でも次の瞬間、不安になったの。「私は妻なのに、なんでこういう状況で怖くならないの?」「私は彼を愛していないの?」「なんていうことなの!私はバケモノだわ!」って。
幸運にも、Keishaの長くてキラキラしたネールが、私の目を覚まさせてくれたわ。
「あなたもすこし オーラルでしてあげたら?」とKeishaは私に促してきたの。心の中では、私は「冗談だろー!こんなの自分でするためにアンタに600ドルも払ってるわけじゃないしー。私はこっちでポテトチップでも食ってるよ」って思ってたの。もちろん、私の夫はそんなこと許してくれないだろうから、私はしょうがなく自分の義務を果たしたわ。
Keishaとの体験の中で一番興奮したのは、彼女が私のオーラル・テクニックについて上手ねって褒めてくれたこと。どんなことでも褒められるっていうのが好きなの、私。でも悲しいけど私も夫も明らかに退屈してたわ。 彼はすぐに柔らかくなっちゃって、私たちは二人ともなすすべもなく互いに見つめ合うだけだった。
「あなたって大きな赤ちゃんに見えてきたわ。私たちであなたにオムツをしてあげようかしら」と私が言ったの。
「うーん、それは僕が聞きたいことじゃないなぁ、ジェン(ジェニーの略)」って彼は笑ったわ。
私たちは次の30分ほどをKeishaと横になって過ごして、彼女が話すクレイジーな話を聞いたの。 彼女が話してくれたのはとある男について。彼はKeishaと彼女の女友達を呼び寄せたの。それから、男娼も呼び寄せて、それでその男は呼び寄せた男娼にオーラルしたんですって。でもKeishaが言うには、「この男って、全然ゲイじゃないのよ!」。他には、ワシントン州から来たっていう純真そうなカップル・・・(これについてはエグイので略します・・・。興味ある人は原文呼んでちょ)。
私が驚いたのが、Keishaがとてもカジュアルで気兼ねない親しみやすい人だったってこと。彼女はとても話が上手で、社交的で、彼女のスイカ並みの大きな胸さえなければ、自分のいとことも思える感じ。 私たちとの時間が終わりに近づいてきて、Keishaはもらったお金にみあうサービスをしなかったことを謝ってくれたわ。そしてこの日の夜、また彼女を呼び出したかったら電話してとも言ってくれた。彼女は、このときの雰囲気を明るくするために、「ほらね?あなたの旦那さん、あなたのことを本当に愛してるのね。他の女性とするっていう考えにちっとも興奮しなかったじゃない」って言ってくれた。私からも彼女にお礼を言って、ドアまで見送ってあげた。
家に帰る飛行機の中から、私はKeishaにお礼のテキストを送った。彼女がしたことがどんなことであっても、今回、全てうまくいったんだと思う。私は、私の夫に対して魅力を感じて前よりも反応したもの。 彼が、とってもミステリアスに見えたし。実際に私たちがしたことって比較的つまんないことだったけれど、あの体験を思い出して頭の中で繰り返せば繰り返すほど、記憶はどんどん興奮したものに感じられるの。「あの娼婦、スウィートだったわね」とラスベガスのきらめく夜景を飛行機の窓から眺めながら夫に言ってみた。彼は笑って私の膝を握ってきた。私たち二人の間で、何かが更新された気がした。それか、もしかしたら、これまでには存在しなかった何か新しいものが、私たち二人の間で芽生えたのかもしれない。それがどちらなのか私には分からないけど、私には彼がより身近な存在に感じられた。
私は彼にキスして、私のオデコを彼のオデコに押し付けながら聞いてみた。「ねえ、彼女ってFacebookやってるかしら?」
おわり
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