2011年5月10日火曜日

ストレート(ノンケ)で彼女一人としか性関係を持ってないDerrick BurtsがHIV陽性のワケ

ゲイ・ポOノ俳優のMason WylerがHIV陽性と告白したニュースを2月のブログ(「Mason Wylerの告白」)で紹介したけれど、アメリカのポOノ産業とHIVの関係はなかなか病巣が深い(pun unintended)。


そもそも、2月のブログを書いたのは、最近のゲイ・ポOノがますますベアバック(コOドームなしの行為)が増えてることが気になってたから。僕と同じように感じてるアメリカ人もたくさんいて、2日前にも、ゲイ向けウェブマガジンにIs Unsafe Sex Selling?(アンセーフ・セッOスは売れてるのか?)という記事が掲載されてた。この記事で言及されてたのが、デリック・バーツ(Derrick Burts)(2つの俳優名、Cameron ReidとDerek Chambersを使用)と、Chad Noel。Chad Noelは25歳にしてHIVにより併発した病ですでに他界している。

特に興味深いのがデリック・バーツのケース。彼がHIV陽性というニュースは、2010年12月8日に報道されている。ポOノ俳優として活動し始めて間もなかったそうで、業界の慣例として性病検査の定期検診を2010年10月に受けたところ、陽性と判明。

2010年12月の会見時の写真。


彼はLA郊外出身の24歳(2010年発表当時)。「仕事」以外では一人のガールフレンドとしかセッOスをしていなかったそうで、彼女は検査した結果、HIV陰性が確認されている。デリックと共演した俳優にも、自分がHIV陽性だと名乗り出ている人はいなくて、デリックが誰から感染したのかはまだ特定されてないとか。

ポOノ男優の多くがそうであるように、デリックも“gay for pay”(仕事としてゲイ・ポOノに出演する)ということをしてたのだとか。ストレートのビデオではCameron Reidという源氏名、そしてゲイビデオではDerek Chambersという名前を使っていたとか。

かなりのベビーフェースだよね。


ネットで調べたら、デリックのビデオインタビューが出てきた。初めてゲイ・ポOノを収録する前に心境を語ったものみたい。(服着た状態のインタビューだけど、アダルト・コンテンツの年齢制限がかかってるんで、視聴するにはDailyMotionに無料ユーザ登録する必要あり。そのとき、登録年齢を18歳以上にすることをお忘れなく。)



この6分ちょっとのインタビューで、デリックは次のように話してる。

Q: なぜゲイ・ビデオに出演しようと思ったの? 
A: ゲイ・ポOノには前から出演したかった。ストレートのビデオにはここ1か月少し出演してるけど、ストレート・ビデオでは、特定の男優ばかりに仕事のオファーが行って新しい俳優だとなかなか使ってもらえない。だから出演しやすいゲイ・ビデオにはとても出たかったんだ。

Q: ゲイ・セッOスでどんな行為が好きか? 
A: ネコ(受け身)役が好き。中には嫌いな人もいるけど僕は楽しんでやれるし好きだ。あと前戯も好き。

ビデオを見るとわかると思うけど、Tシャツ着てインタビューに答えてるだけで汗ダラダラ、オデコが相当てかって緊張してるのがわかる。


この記事によると、デリックが俳優名を使い分けてた理由は、ストレートとゲイの両方のビデオに出演することを業界用語で“crossing over”と呼ばれていて、特にストレート・ビデオ業界内では好ましくない行為としてタブー視されているからだそう。バレると場合によっては共演者の女優に拒否されることもあるのだとか。だから、“crossing over”する男優はバレにくいように違う名前を使ってゲイ・ビデオに出演するんだと。

女優が拒否する理由は、彼女たちがゲイ・ビデオに出演してる男優はHIVに感染する確率が高いと考えているため、自分の身を守るために彼らとの共演を渋るのだとか。これは統計的にも言われていて、アメリカ政府機関のCDCが調べたところ、その他の男性とセッOスする男性は、そうでない男性に比べて44倍もHIVに感染する確率が高いのだとか。

僕が個人的に思うのは、ストレートのビデオってゴムつけないのが普通じゃない?一方ゲイ・ビデオは、ベアバックものが増えたとはいえ、いまだにゴムつけるのが多数派なのに。ゴム付けないことを求められるから、余計に共演相手の感染の有無について女優が神経質になるっていうのは理解できる。

ポOノ業界で働く人たちの健康管理を行うOccupational Safety and Health Administration (OSHA)という役所も一応あるそうな。女優のCourtney Cummzは、OSHAが介入して“crossing over”する男優を禁止するべきと考えてるとか。この女優、さらにおもろいことを言ってる:

「私はゲイ(ビデオ)産業を攻撃してるわけじゃないの。だって私もゲイ・ポOノ見るの好きだもの。だけどゲイ・ポOノに出演する個人とは仕事はやらないわ」。

別の女優がさらにおもろいコメントをしてる。“crossing over”する男優を恐れるあまり、ゲイ・ポOノを山ほど見てるのだとか。出演してる男優を見ておけば、職場で出会ったときに“crossing over”してるとわかるからだそう。その認識の仕方が面白い。彼女曰く、「男優たちは違う名前を使ってるから、男優たちのタトゥーを識別に使ってるの」だって。顔で覚える方が簡単じゃね?!って思うんだけど、、、。ストレートのビデオだと男優は顔出ししないことも多いけど、ゲイ・ビデオだったら絶対顔出しするでしょう?あーでもベアバックものだとグラサンしたり覆面かぶってる人もいるかな・・・。

ストレート向けビデオではゴムつけないのが通例って言ったけど、思いのほかHIVに感染する俳優の数は少ないんだって。その撮影される本数やハイリスクな行為からしたら驚くべき低い数字とか。例えば、2009年、女優の一人が陽性結果がでたらしいのだけど、彼女と共演した人に感染はしてなかったそう。とある内部関係者によると、ストレート向けビデオ撮影で共演した相手に感染させてしまったケースは、2004年が最後と言われているとか。

あと、ストレート・ビデオ業界とゲイ・ビデオ業界の違いは、ストレート業界は俳優に1か月に1度HIV検査を受けることを要求してるところがほとんどなのに対して、ゲイ・ビデオ業界は要求してないとか。その代り、ほとんどのゲイ・ビデオではコンドームを使っている。

女優たちの所属するエージェント事務所の代表Mark Spieglerも同じようなことを言ってる。「ゲイ・ビデオ業界は、Don't ask, don't tell(自分のHIVステータスを言わないし、相手にも聞かない)というポリシーだから、自分の事務所に所属する女優たちをそんなゲイ・ビデオ業界で働く男優たちと共演させて危険にさらすわけにはいかない」とか。「だけど、ゲイ・ビデオに出演する男優を批判してるわけじゃない。単に安全性の問題だ。多くの男優が、自分たちでは告白こそしないが、まずはゲイ・ポOノでデビューして、それからストレート・ポOノに転向してくる。それについてはまったく問題ないと思ってる」。

この最後の箇所のコメント、興味深いよね。ストレートのビデオに出演してる男優さんも、まず売れるためにゲイ・ポOノでデビューする人たちが多いってこと。ようは、多くの男優たちがバイってこと?このMark Spieglerによると、ストレート・ビデオに出演してる男優の15~20%が、少なくともゲイ・ビデオに1本は出演してるだろうって。多くて5人に一人の割合か。。。多いのか少ないのか・・・。

ポルノ・スターのChristian XXXは、この数はもっと多いはずと言ってる。

これがChristian XXX。いやぁ・・・もっとイケメンを期待してたのに・・・。


Christian XXXは、“crossing over”をしてると自認している数少ない男優の一人だそう。ゲイ・ビデオにはMaxx Dieselとして登場。たまにトランス・セクシャルとの共演もしてるとか。二つの役者名を使い分けてることについて、Chrisのコメントはこんな感じ:

「正直に言って、最初は“crossing over”してることをオープンにするつもりはなかったんだ。ストレート・ビデオ業界で働きたかったし。ゲイ・ビデオに出演することに対する偏見の問題で(ストレート・ビデオで)雇ってもらえないっていうのは嫌だったんだ・・・。だけど俺は例外だと思うぜ。この偏見があるから、他の男優は誰も自分が“crossing over”してるって名乗り出ないと思うぜ。他の男優たちより、女優のほうが俺と共演することを拒否するやつが多い。これはパーソナルな問題でもホモフォビアでもねぇ。これは無知からきてるんだ。これはゲイ・ポOノ業界に対する偏見なんだよ。いまでも毎日俺は誰かから攻撃を受けるんだ」。

Chris、見た目通り年期が入ったオッサンみたいで、隠し事なくズバズバ自分の意見を言うからおもろい。飲み屋で一緒に飲みながら彼の人生についてじっくり話を聞いてみたいゾ。

Chrisはさらにこんなことを話してる。

「ストレート向けポOノに出演するっていうのはな、やっぱちょっと変態じみてるやつらなんだよ。ちょっと荒っぽいセッOスが好きっていうやつさ。普通のそこら辺の男ってぇのとは違うのさ。ポOノ業界ってぇのはそういう普通のこととは違うことが好きな野郎たちが集まってくるところなのさ。ストレート・ポOノ業界で働く男優の75%は、ゲイ・ポOノか、カメラが回ってないところで男とやったことがあるか、シーメールとやったことある奴らさ」。

つまり、Chrisの見積もり数を信じると、ゲイ・ポOノに出演してなくても、ストレート・ポOノに出てる男優の75%は、他の男とヤッてるっていうこと。Chris兄さん曰く、ストレート・ビデオに出演する男優で、ゲイ・ビデオには出演しないけど、ハスラーとしてお金をもらって男とセッOスするポOノ・スターはどんどん増えていってるそうな。

「俺はそいつらの名前をここで言ってバラすつもりはねーぜ。だけど相当有名なポOノ男優で、エスコートサービスやってるやつの名前なら、相当な数を知ってるぜ」、とChris。

やっぱ、業界内で長年働いてるオッサンが言うことには信憑性があるっすよねぇ。でもその有名俳優の名前、興味ある。。。だけど75%の男優がなんらかの同性との行為をしてるっていうんだから、ビデオで見たことある男優のほとんどが何か裏でやってるってことやね。

24歳デリックも、私生活では一人のガールフレンドとしか性交渉をしてないって言ってるし、かといってビデオで共演した人は誰も感染してないことから、おそらくカメラが回ってないところで客を取って、その人から感染したっていうのが感染源の模様。LA Timesのインタビューで、デリックは有名なエスコートサービスのウェブサイトに自分のプロフィール広告を掲載していたというのを認めてるそう。だけど、このサイトから客は一人も取ってないと言ってるとか。

最近、ネットで無料で見られるポOノが増えてるでしょ?僕も昔はお金払ってビデオ買ってたけど、最近は無料ので充分事足りてしまってる。この無料化の波がポOノ業界にも大打撃を引き起こしてるんだって。ビデオに出演してるだけじゃ十分稼げないから、ビデオは自分の名前を売るための広告媒体にして、本業はエスコートサービスで稼ぐっていう男優・女優が増えてきてるんだそうな。名前が売れてるほど、エスコートサービスで高値がつくらしい。だから、いっそう、俳優さんたちに感染のリスクが高くなってるんだよね。業界関係者とだけやってれば、月一の検査があるからリスクは減るけど、素性もよく知らない一般客を無数に相手してるとリスクは際限なく広がる・・・。

Chrisアニキによると、「男だろうと女だろうと、ポOノビジネスに一歩足を踏み入れたヤツは抜け出せないんだよ。ハンバーガー屋で肉を焼くなんてぇ堅気の仕事には戻れねえんだ。だから誰もがポOノ産業のどこかで金を稼ごうとする。それはビデオかもしれないし、自分でウェブキャムを配信して稼いだり、そしてそんな中にエスコートサービスも入ってくんのさ」。

たぶん、日本の業界とは全然事情が違うだろうね。アメリカの方が規模がでかそうだし、ノンケとゲイのビデオ両方に出演する男優がそんなに多いっつーのもアメリカならではっぽい。日本のビデオ業界ではそんなクロス・オーバーする男優さんなんて聞いたことないよね?

前々からアメリカはバイの男が多い~って吠えてるけど、ポOノ産業でもそれが証明された格好っすよね。

ただ、女優や事務所代表がクロス・オーバーする男優を禁止しろ!って言ってることに疑問。ようは、ストレート・ビデオでも全員ゴムつけるようにすりゃー問題ないじゃん?他人にクロスオーバーするなって強要するんじゃなくって、自分たちの行動を変えろって言いたい。正論すぎ?

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単身渡米してなんとか生き延びてる日本人。主にアメリカで起きてるゲイについてのニュースやハリウッド・セレブ、スポーツ選手たちのゴシップが中心のブログをメインブログで書いてます。恋バナや個人的なことはサブ・ブログで。

 Born and raised in Japan, I decided to immigrate to the U.S. to pursue a more liberated gay life. I am mostly writing about gay-related news and gossip about male celebrities, LGBT issues in general, and sometimes personal bromance. Most of my posts are in Japanese, but I sometimes introduce Japanese television programs and gay-related cultural stuff in English. Feel free to leave comments in my blog. ;)