2011年1月7日金曜日

Movie "Confession" v. "Confession of a Mask" & "Never Let Me Go" v. "Kaguya Hime"

映画『告白』を見た。日本では2010年6月に公開されたんだってね。


今年のアカデミー賞、外国作品部門にノミネートされたっていうので、LAの映画館で見たのだけど、ストーリーがディープで驚いた。日本での少年による凶悪犯罪が起きている現状について知らないアメリカ人が見たらどう感じるんだろうね。日本はアメリカとは違った形で社会の退廃化が進んでると思うのかなぁ。アメリカみたいに都市部のギャングやゲットー、そして貧困地区を温床にした凶悪犯罪がない代わりに、優等生が無垢な子供を危めたり、現実感のないまま全て「な~んてね」で冗談にしてしまうことを、僕はゾッとしながら見たんだけれど。アメリカ人にはピンとこなかったかも。でも、アカデミー賞にノミネートされるだけあって演技は冴えてたし、映像もスローモーションを多用してうまく心理描写に利用してるところが斬新だなと思った。

スティーブン・キングの『キャリー』も、高校でいじめられてた女子学生が、超能力で生徒に復習を果たすっていうストーリーだったけれど、あれはSFちっくなホラー映画。現実感がぜんぜんなくって、笑いながら見れる映画だけど、『告白』は笑えなかったなぁ。アメリカ人の観客も、どこかで「笑い」の息抜きを求めてたみたいだったけど、あまりに緊迫した映画で、最後まで大きな笑いはなかった。教師が自分の生徒に復讐を迫るっていう筋書きに、多分、見に来てた人の多くが、どこか現実のパロディーで笑えるシーンがあるに違いないと期待してたんじゃないかな。一人、場違いなシーンで大笑いしてるおばちゃんがいたけどさ・・・。

あと、僕は『告白』というタイトルと、「14歳未満は少年法で保護されていて、深刻な犯罪を犯しても刑に問われない」ということをモチーフにしてるところが、『仮面の告白』で有名な三島由紀夫の『午後の曳航』と同じだと思った。原作者の湊かなえさんは三島の愛読者なのかな?

そうそう、見たいみたいと思いつつ見逃してしまった映画が、Never Let Me Go(邦題:私を離さないで)というの。インディー映画なので、いつのまにか映画館での上映が終了してた・・・。DVDもまだ出てないみたい(アメリカでは2月1日に発売開始みたいね。日本での上映開始は3月なのに)。


Kazuo Ishiguroっていう日系英国人(6歳まで長崎生まれ・育ち)の作家が書いた2005年出版の小説が原作で、映画は去年2010年に封切りされた。ストーリーの詳細はこちらにあるのだけど、ネタばらしすると、、、(読みたくない人は以下の残りをスキップしてください)






英国の寄宿舎で世の中から隔離されて育てられている子供たちがいた。しかし、彼らはいずれ臓器を提供するために作られたクローン。

この設定が、清水玲子の漫画『輝夜姫(かぐやひめ)』にそっくり。この漫画は1993年から連載されてたとあるから、Kazuo Ishiguroの小説よりも10年近く先取りしてる。っていうか、Ishiguroさん、ぱくったんじゃないの?特に欧米の映画とかって、日本の漫画や小説をそ知らぬ振りしてぱくってるっていうこと、たまにない?ジャングル大帝をぱくったLion Kingもそうだしさ。あのAvatar(アバター)も、ストーリー設定は「風の谷のナウシカ」と「天空の城ラピュタ」を足して2で割った感じで、日本文化好きと自称してるジェームス・キャメロン監督が影響を受けてるのは明白だし。光栄といえば光栄だけど、ぱくっておいて原作者に敬意がないっていうのはね、どこか腑に落ちない。Ishiguroさんがぱくったと決め付けるのはよくないけれど、設定があまりにそっくりだからねぇ~。輝夜姫を先に読んでる人は、「れ、れ、れ~?どっかで読んだことあるお話」っておもっちゃうよね。

でも、こういう芸術作品は、先に出したもん勝ちなのかな?日本で出版してるだけじゃ著作権を主張できませんよ、みたいな。先に映画化して英語圏の世界に出した人が勝ちっていう。

P.S.
偶然、こんな記事が。酷似してる作品が同じ英語文化圏のものの場合だと、必ずといっていいほど訴訟になるよね(弁護士が訴訟を持ちかけてるんじゃないかな??)。原告側が勝てるとは限らないみたいだけどさ・・・。

米裁判所は「ハリポタ」盗作訴訟を棄却、「差は歴然」と判事  2011年1月7日18時19分

[ニューヨーク 7日 ロイター] 米国の裁判所は6日、ベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズの4作目「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」が、別の児童文学を盗用したものだとの訴えを棄却した。

訴えを起こしたのは、「Willy the Wizard(原題)」の著者である故エイドリアン・ジェイコブズ氏の著作権管理団体。魔法使いが大会で魔法を競ったり、列車で移動したりするアイデアを盗まれたなどと主張していた。 

米国で「ハリー・ポッター」シリーズを出版するスコラスティック社は、同シリーズと「Willy the Wizard」を対比するのはばかげており、この訴訟が無意味だという考えが認められたとコメント。「2つの作品のコンセプトや印象の差は歴然としている」と判事が述べたことも明らかにした。

昨年10月、同様の訴訟が提起された英国のロンドン高等法院は、ジェイコブズ氏の著作権管理団体に「勝算はない」としながらも、「ハリー・ポッター」シリーズの作者、J・K・ローリング氏や英国の出版社側が求めていた訴訟の棄却を拒否している。

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