日本ではあんまり有名じゃないけど、黒人アメリカ人女性としては最大の金持ち、オプラ・ウィンフリーっていうトーク番組の司会者がいるのね。まー、日本だったら黒柳 徹子みたいな位置づけ?インテリで、彼女が推薦する本は必ずベストセラー。番組の収録スタジオにやってくる観覧客全員にスポンサー企業から高価な商品をタダであげるという大盤振る舞いでも有名。彼女の長寿番組、オプラ・ウィンフリー・ショー(ABCテレビ)も終わりで、自分のケーブルテレビ会社(OWN TV)を作ったらしい。
彼女の25年の番組史の中で、いろいろな有名人や無名人が登場して、そこでカミング・アウトするっていうことが度々あったそうで、昨晩、その「25年のカミングアウト史」の総集編があった。偶然チャンネルを替えてたらComing Outっていう言葉が出てきてそのままテレビにくぎ付け。
彼女の番組で初めてカミングアウトしたタレントには、レズビアンのエレンがいる。
他には、高飛び込みのオリンピック金メダリストでHIVポジティブのGreg Louganisも。彼は昨晩の総集編で再登場。
リッキー・マーティンも、自叙伝でカミングアウトして以来、初のテレビインタビューがオプラのこの番組だった。保守派の牧師で攻撃的なゲイバッシングで有名だったテッド・ハッガードっていう人が、実は男性ハスラーにお金を払って同性との性交渉を長年続けてたっていうニュース覚えてる?彼も事件発覚後、オプラの番組に出演してたんだね・・・。
世界で唯一、皇族としてカミングアウトしたインドの王子が彼女の番組に登場。昨晩もスタジオに再登場して近況を語ってたけど、オプラの番組に出たおかげで、親族たちもようやく理解してくれるようになったし、インドで同性間の性交渉を処罰する法律があったけど、これも廃止されることになったとか。めでたい。
無名の人も多々登場。例えば、ストレートとして結婚した男女カップル。子供も二人生まれて、長男は14歳にまで成長したある日、妻が夫に「私は実はレズビアンなの」と告白。すると、夫も、「実は僕もゲイなんだ」と返事。今でも仲良く家族で暮らしてるらしいけど、摩訶不思議っつーか、なんつーか。ラッキーな二人だよね。で、それを見たある奥さんが、夫にカミングアウトしたら、夫もカミングアウトしたっていうカップルも登場。彼女曰く、「私たちみたいな夫婦は、みなさんが思ってるよりもずっと多いっていうのがわかった」とのこと。多いよねー。まー僕は「隠れバイ夫」しかしらないけどさ・・・。
オプラは、自分のケーブルテレビ局で(有料の)番組を続けるらしいけど、視聴者の規模はぐっと減るんだよね。特に主婦層の視聴者に絶大な支持を得ているオプラ。彼女が番組で取り上げたら売れる、って言われるくらいの影響力がある人だけに、ゲイの認知と人権をますます認めてもらうために、彼女の番組が民放キー局(ABCテレビ)からなくなるっていうのは惜しまれるね・・・。
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