2010年8月23日月曜日

アメリカの実態?

今回は少しまじめなお話を。

先日のNYタイムズの記事にもあったけど、アメリカの株式市場が先月は7%も回復したのに、個人投資家は米国内の株式市場から先月は約150億ドルも資金を引き上げてるというのが報道されてました。結局、まだ株価の回復は表面的で、実体経済が弱含みのために、今後また株価の大暴落があり得ると多くの人たちが不安視しているかららしい。

アメリカ経済がまだまだ不況だと多くの人が実感する最大の理由が、失業率の高さ。(不況下で失業って、ホントに辛い・・・。)ま、失業にもいろいろあって、住宅不況で建築関係の土方的な仕事が減ってるっていうのや、カリフォルニア州の場合、州政府の財政破綻で教師たちが何千人も解雇されたり、銀行・住宅ローン会社の破綻で失業した人など、その理由はさまざま。

ただ、なかなか経済が浮揚しない最大の理由は、アメリカで産業が空洞化しているから。もう終了してしまったけど、テレビ番組『博士の異常な鼎談』でアメリカ通とされる町山智浩っていう人がかなり裏側のアメリカについて語っていて面白かった。ホントに、アメリカって金融経済が中心で、実体経済がないんだなぁって愕然とした。

実体経済というのは、農業や製造業など目に見える形で経済価値が生み出される産業で、第3次産業が8割を超すアメリカは本当に経済の実態がない。なのに金融機関やそのロビー団体にうまく丸み込まれた前ブッシュ政権が、国民に借金してでも消費させる政策を推進して、住宅バブルやクレジットカードバブルを作り上げてしまった。いわゆる、消費の先食い。本来であれば、富を蓄積することで消費能力が上がってから住宅購入や液晶テレビ、車などを購入するべきなのに、そうした富がない人たちにも無審査ローンで消費だけさせて、消費活動だけが盛んな「好景気」を作り出してた。(アメリカ経済のからくりについて、詳細はこちら

いやほんとに、アメリカ経済に対してものすごく不安になってきた。アメリカって元々能天気な国民性だから、不況もいつかは脱出すると思うけど、実体経済がここまで空洞化してしまってる今、長丁場になりそうな予感だよ。不況にも強い産業って何?農業、医療・バイオ?ドル安で海外からの観光客は増えてるかもね。でも国全体の経済を回復させる規模じゃない。

こういう大きな経済の浮き沈みからなるべく影響を受けないような職業って何だろぅ~?


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