ゲイタウンのWest Hollywood近くにオープンしたメキシコ料理のレストランRed Oに行ってきた。パリス・ヒルトンがよくショッピングしに出没するので有名なメルローズと呼ばれる高級ショッピングエリアの一角。
Red O
8155 Melrose Avenue
Los Angeles, CA 90046-7016
(323) 655-5009
Red O
8155 Melrose Avenue
Los Angeles, CA 90046-7016
ここをデザインしたのが、テレビ番組Top Chef Mastersで優勝したRick Bayless。(トップシェフはこれまで第3シーズンまで放送されてる。Rickが優勝したのはどのシーズンだったっけ・・・?)
Top Chef Mastersの出演者。右から二人目がRick Bayless
これがRickの顔写真。彼は自分の料理番組、Mexico - One Plate at a Timeも持ってる。
オジサンなんだけど、なんかゲイっぽいんだよねぇ。ちょっと古いけどロマンスグレーという表現がぴったり。ヒゲがここまで白いのに、髪が異様に黒々してる。。。明らかに染めてるでしょ。
彼に何か引っかかるのは、その甘い笑顔と年齢に似つかわしくない若々しい髪だけじゃない。ファッションもゲイっぽいんだ~。
こんなパープルのシャツなんて、ゲイでもなかなか着んでー。英語でパープルって、ラベンダー、ゲイ、っていう言葉につながるから、ノンケ、ストレートの男性はなかなか選ばん色やと思う。
この水兵デザインのシャツ、、、乳首がうっすら透けてるしw
自分の料理番組では、よくピチピチの若者Tシャツ着て登場してる。鍛え上げた胸板と太い腕にきつめのシャツが食い込む感じ。初めて見た時、こりゃゲイやわ~って思ったのだけど、僕のゲイダーは間違ってたみたい。結婚もしてるし、娘もいるんだと!奥さんと共同経営でレストラン3件を持ってるらしい。テレビには娘がよく登場する。。。いるんだねぇ~、こういう超ゲイっぽいお父さんって。料理もできて、ファッションも若くって、妻子持ち。シーラカンス並みに希少種。中年女性のファンが多そう。
彼の経歴も面白い。言語人類学で南米を専門にして、ミシガン大学の博士課程にも進学したんだと。その時、すでに結婚していた奥さんと二人でメキシコに長期滞在して、各地のメキシコ料理を詳しく調査・研究したのが彼のシェフとしての礎になってるとか。
メキシコ料理って聞いて何を連想する?ワカモーレ、ファヒータ、ナチョス、トルティーヤ?もうちょい知ってる人だと、エンパニャーダ、タマレスとか?メキシコ料理は移民の流入とともにアメリカにも浸透していて、テキサスのバーベキューと相まって、Tex-Mex(テックス・メックス)なんていうジャンルの料理もできてる。それがさらにファーストフード・チェーン化したのが、ポヨロコ(El Pollo Loco)とかタコベル(Taco Bell)、チポートレ(Chipotle)。
アメリカに来た人なら、この手のテックスメックス料理を食べたことある人も多いはず。主食はトウモロコシの粉で出来たトルティーヤ。そこに豆、トマト、チーズ、玉ねぎのみじん切り、カルネ(肉)、サワークリームを巻いて食べるのが主流。
まあ美味しいけれど、そこまでうなるほど旨いもんじゃない(と思う)。メキシコ旅行行ったときも、メキシコ料理って、料理の名前や調理法が変っても、結局、トウモロコシ、豆、トマト、チリ、玉ねぎ、アボカド、肉っていう食材の組み合わせが変んないから、どれも同じ料理に思えてきて食傷しちゃったという体験がある・・・。
そんなメキシコ料理=庶民の屋台料理、っていうイメージをアメリカで覆したのがRick Bayless。オバマ大統領も地元シカゴのシェフということもあってお気に入りだとか。メキシコの大統領が訪米したときは、Rickをホワイトハウスにまで呼んで、大統領歓迎のディナーを作らせたほどというからよっぽど。
ずいぶん前書きが長くなっちまいましたが、これがレストランの内装。
まず一品目はワカモレ。これは正直、普通でした。
2品目のSopes。スライダー(ミニバーガー)みたいな感じ。これが、絶品。肉のジューシーさと、スパイスが絶妙にマッチ。
次はタマーレス。日本では馴染みないかもしれないけど、トウモロコシの粉(?)をハスク(トウモロコシの皮)で包んで蒸した料理。中に肉などを入れる。これが今まで食べたタマーレスとは雲泥の差。高級フレンチのレベルにまで昇華されてました。口の中でとろける。
メイン料理はちょっとドライでイマイチ・・・。これはハリブ(巨大ヒラメ)のチョコレートソースかけ。残念ながら料理によって当たり外れが多いレストラン。
子豚
デザートはソフトクリームのベリーソースかけ。これがなめらかでさわやかで最高。一皿で二人分はある。。。
それとパッションフルーツのケーキ。これはイマイチ・・・。メキシコのデザートっていったらキャラメルなんだけど、それがかかりすぎてシツコイわ重いわで。ハズレの部類や。
ってことで、5つ星中、3つ半、かな。事前に美味しい料理の評判を調べてからそれだけオーダーすると当たりのお店になるけど、外しちゃうと辛い。
そうそう、場所柄、ウェイターにはゲイが多かったヨ。みんなピチピチジーンズに白いシャツ、真っ赤のスニーカーというのが「制服」になってる。バーテンとかかっこよかったし。客層もハリウッドのおしゃれさんが多くって、日曜ブランチに行ったら色々と目の保養にもなりそう。
あ、今晩のワインはチリのピノ・ノワールでした。スパイシーなピノで、メキシコ料理にピッタリ。
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