2011年5月30日月曜日

I Saw "The Hangover Part II" and "Kung Fu Panda 2"

アメリカは3連休の最終日。

こういう連休のときは、アメリカでは話題の映画が封切りになる。今週末は、去年、インディー映画ながら大ヒットしたThe Hangoverの続編、The Hangover Part2(ハングオーバー・パート2)、そしてこれまた続編のアニメ、Kung Fu Panda 2(カンフー・パンダ2)が封切りだったので見てきました。


The Hangover Part II(ハングオーバー・パート2)


去年のHangoverを見た人がリピーターとして見に来ることを意図した作り。フォーマットが全く一緒で、第1作目のパロディーになってる。例えば、幼馴染4人男のうち、一人が結婚式を控えているので、彼のためのバチェラー・パーティー(独身最後のパーティー)をする、というのが物語が始まるきっかけ。そしてタイトルにあるとおり、二日酔いするほどひどい一夜になる。前作はラスベガスでバチェラーパーティーしたら、4人の記憶がフッ飛んで翌朝目が覚めたらホテルにトラがいるわ、歯が抜けてるわ、友達が一人行方不明になってるわでラスベガスを探しまくる。その過程が「珍道中」でおもろい。全員に記憶がないから、夜起きた出来事を少しずつ聞き込み捜査しながら徐々に明らかにしていくっていう物語手法。

この2作目も、4人組のうち一人がタイ人の女性と結婚することになり、タイに行くということから始まる。


結婚式前夜、ビーチでビールを飲んでたら、突然、見知らぬ小汚いアパートの床で目が覚める。今度は、歯じゃなくて髪の毛がなくなってたり、顔面にマイクタイソンと同じ入れ墨が入れられてたり。トラのかわりに、今度はサルが登場。



前作同様、ブラッドリー・クーパーはキレイどころの役。残る二人がいつも汚れ役なんっすよねぇ。。。カワイソウ。


まー、ブラッドリーだからね。映画の中でも"pretty boy!"って呼ばれてるしw


前作で主演3名は一躍有名になったのだけど、脇役でも一躍有名になったのが、中華系マフィア(?)チャオを演じるKen Jeong。



歯に衣着せぬ卑猥な物言いで笑いを誘う。お手入れされてない痩せ・たるんだ身体を惜しげもなく披露。話し方もオネエっぽいんだけどノンケで奥さんもいるのがこの作品で判明。性格は攻撃的で狡猾。前回もほぼ全裸で登場したのだけど、今回もほぼ全裸。っつーか、全裸でした。彼のペOスが注目されるシーンも登場。アジア人のペOスがいかに貧弱か、というのを笑いにしたシーンで笑えない・・・。↓このシーン・・・。


アジア人のペOスがさらに登場。タイ、ということで、レイディー・ボーイが出てくるのだ。女性の胸もあり、下もついてるっていうダンサーが登場・・・。そしてなんか笑えないギャグ。。。日本で公開されるときはシモはモザイク入るだろうね。

クリントン元大統領が飛び入り参加したとかニュースになってたけど、登場しなかったぞ。カットされたんだね。

やっぱ前作が期待せずに大ヒットだったぶん、それを超えるのは無理でした。やっぱ初回のほうが断然面白かった。初回は、アメリカ人のだらしない白人男を自虐的に描いていたから笑えたけど、2作目はタイが舞台になってアジア人をジョークにしたせりふが多いしとても差別的。。。人種問題については不自由なく育った白人アメリカ人男が本心で思ってるアジア人に対する差別的イメージを踏襲してるんでエグイ。

この映画で登場するアジア人キャラが、まさにアメリカ人男が抱くアジア人イメージ:

1.セクシーな対象としてのアジア人女 = 主人公の婚約相手は美人で性格もいいタイ女性。アメ男の理想
2.頭脳明晰・音楽の才能もある天才的アジア人学生 = タイ人の婚約相手の弟がスタンフォード大学の医学部生。チェロも弾ける天才児
3.アジア人男はオネエっぽく不気味。痩せてて素チン。狡猾で暴力的 = チャオ
4.アジア人男はオネエ! = レイディー・ボーイ

ようは、アメ男が、「アジア人女とはヤリタイけど、自分を脅かす頭脳明晰アジア人男は勘弁。しかもアジア人男は痩せててナニも小さいし全然男っぽくない。だけどギャングやヤクザもいたりして凶暴で怖い。といいつつ、女として見れなくもないレイディー・ボーイっつーのもいるんだよな。一度くらいならやってみてもいいかも」、って思ってることを全部詳らかにしてるのがこの映画。アジア人はこの映画見てあんま笑えんと思う。。。ただ、おもろいのが、アメ男が、アジア人男に性的に興味があるっていう深層心理まで抉り出してるところかなぁ。ここはアジア人ゲイとして見てて笑えた。逆に、白人男は笑えんと思う。特に隠れバイは。今度ステューに聞いてみよう。


Kung Fu Panda 2(カンフー・パンダ2)



Hangoverみたいな卑猥な映画の後で子供向けアニメ映画の話をするのも気が引けるんですが・・・。ジャック・ブラックがパンダの声優なんで、見てて、パンダがジャック・ブラックにしか見えんかったわ。(タイグレスの声をアンジェリーナ・ジョリーがやってたんだけど、全然気が付かなかった・・・。)



こちらも第1作のほうが断然面白かった。ストーリーが、フロイト的な幼少期のトラウマとそれをいかに乗り越えて心の平安を得るか、っていう内容。一緒に見に行ったジムは、「ストーリーに吐きそうだった」という感想。

ディズニーもドリームワークスも、やっぱ中国が経済成長著しいから、中国を舞台にした作品が増えてる気がする。で、キャラクターも中国ならではだし、舞台も中国、カンフー・パンダ2では、中国の切り絵をモチーフにした演出にもなってて、映画全体で「中国風」を押し出してるんだけど、やっぱ主人公のパンダの動きとか顔の表情とかが超アメリカ人なんだよね。特にジャック・ブラックが声やってるから、見てて背景とかセッティングとのギャップが相当気になった。中国で放送するときは地元の声優がやるだろうから少しは和らぐと思うけど、あの身振り手振り、顔の表情はアメリカ人だよぉ。中国人はどういう風にアメリカ製アニメを見てるんだろうね。

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