いやはや、もう何年とアメリカに住んでアメリカの文化や習慣なんてもう知らないことなんてほとんどないって思ってたのに、まだまだ知らないことって多いなぁ~って今晩思いました。
友達とWeHoのゲイバーに繰り出してみた。バーのテレビでいろいろやってて、たまたまColbert Reportの番組が再放送されてたのね。ゲストはケネディー元大統領の娘、キャロライン。彼女が詩集She Walks in Beautyを出版したプロモ目的で出演してたんだけど、コルベールは「僕は詩の良さが全然わからないんだ。説明してくれよ」と質問。
そしてトークが進むにつれ、キャロラインは自分が好きな詩の一節をそらんじてみせた。一方、コルベールも、とある詩の出だしをそらんじてみた・・・それが、
There once was a man from Nantucket(昔、ナンタケット出身の男がいました・・・)
というもの。
すると、キャロラインも笑いをこらえるのに必死。僕の友達は大爆笑。取り残されてしまった僕。
「えー、これのどこがおもろいの?」と質問したところ、下ネタで有名なLimericksという詩のジャンルがあって、その中でおそらく一番有名な詩の出だしなのだとか。
僕の友達はその詩を全部諳んじられるっていうくらいだから、相当有名な模様。。。
その詩とは、
There once was a man from Nantucket
Whose dick was so long he could suck it.
And he said with a grin
As he wiped off his chin,
If my ear were a cunt, I would fuck it.
チョー下ネタだよね。汚すぎる。。。こりゃー、上品なキャロラインは耳をふさぎたくなる詩だわな・・・。彼女が出版したのは女性の美を賛美する詩ばかりなのにさ。もう本当にコルベールは意地悪だぁ。
でもこの詩、ちゃんと韻を踏んでるよね。
1行目のナンタケット
2行目のサケット
5行目のファケット
それと
3行目のグリン
4行目のチン
あまりにも汚い内容なのであえて日本語訳はしないけれど、まー、読めばわかるでしょ。
「こんな汚い詩をアメリカ人はほとんど全員知ってるの?」と聞いてみた。すると、
「そうだねー。男だったらだいたいほとんど知ってるんじゃないかなぁ」との回答。
「どこで、いつ、Limericksについて学ぶわけ?」の質問へは、
「だいたい、中学、高校とかかなぁ」とのこと。
あまりに有名なので、1行目だけ言うだけで、だいたい誰もがその全部を想像しちゃうのだとか。だからキャロラインもぷーとかって噴出してたんだね。
こういう深い背景を知らないと、あの一瞬の笑いのツボは理解できまへんがなぁ~。やっぱ言葉が分かっても、こういう文化的背景まではわかんないからジョークで笑うのって難しいんだよねぇ。
今晩、自宅に戻ってWikiで調べてみたら、Limericksはやっぱりアメリカ文化に根深い影響を与えてるんだね。ウッディー・アレンの映画でもセリフに出てくるし、その他の映画でも引用されてるって。知らんかったわー。こういう英語力って、ぜーったいにTOEFLとかTOEIC、英検なんかで聞かれないよね。でもさ、まじめな英語ばっか勉強しても文化を深くは理解できんぜよー。
それにしても、アメリカ人ってキタナ好きだよね。ジョークが汚い!日本の中高生も下ネタは好きだけど、こんなドギツイのが全国的に語り継がれてるなんてことないよね。日本人の感覚でアメリカ人の下ネタジョーク聞くと心臓飛び出そうになる・・・。ただ、この詩の2行目のシーンはついつい想像しちゃいました。エッOビデオでこういうことができる人見たことあるしぃ。やっぱ日本人にはできない芸当、逆に言うとアメリカ人だったらできる(かもしれない)行為だからジョークにもなるっつーことか。モノの長さの違いがジョークの違い?
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