2010年9月16日木曜日

たら話

特段変わった動きのない一日。目新しい仕事募集の情報もなく、応募した会社からの返事もなし。新聞を読めば、円高の問題やら、長期化するアメリカの大不況の話でもちきり。

憂鬱な日々だけど、自分は人生の節目にいるんだよなぁと思い出してみる。長引く就職活動には不安になるし気落ちするけど、昔の仕事を思い出して辞めたいと思ってたことを考えたら、これって自分で選んだ道なんだなぁと気がつく。毎月給料が入ってくる安定した生活だったけど、特にエキサイティングなこともなく、キャリアも頭打ちで年だけ取っていく焦燥感に駆られてたことを思うと、今こうして自分の意思で会社を辞めて、新たな学位も取得して、もっとやりがいがある仕事を探している状況は、この大不況の中だけどラッキーだと思う。とりあえずまだ貯金はあるし・・・。

LAでの仕事を中心に探しているけど、SFのほうが仕事が多そう。LAはメディア系やエンターテイメント系の企業が多いけど、不況のあおりをもろにくらって売り上げが軒並み落ちてる。ここ1年でLAの大手企業は解雇もずいぶんとしてるし、全米の中でも不況の度合いがひどい。それに比べてSFのほうが活力があるみたい。やっぱベンチャー企業が多いからかな。それにSFって、いつかは住んでみたい街だったし。ジェームスも、いろいろかこつけて、SFに引っ越そう~と誘ってくる・・・。

先月引っ越してきたこのアパートも、数ヵ月後には出て行かないといけないという事情も、僕らが早々になんらかの決定をしないといけないことを後押しする要因。ランチを食べながら、ジェームスと、色々なシナリオについて考えてみた。もしSFに引っ越すことを決めた後、LAで仕事のオファーがあったら・・・。でもこういうことって考え始めたらきりがないんだよね。たら話は、たら話にしかすぎない。

SFといっても色々と広いし、アパートの家賃の相場もどれくらいなのかよく知らない。そこで、ちょこっとネットで調べてみた。そしたら、やっぱりSFのダウンタウンとかノブヒルとか、高級住宅街になると超超超高い。それ以外のところでも、ゲイのメッカ、カストロ地区なんかになるとアパートが古いのに高かったりして、やっぱ全米で1、2の物価高を誇るサンフランシスコだけはある。この不動産の状況だけでしり込みしてしまった・・・。仕事がないままこんな物価高のサンフランシスコに引っ越して、自分で自分の首を絞めることになるんじゃないか・・・。

そしたら、SF市内のとてもヒップでおしゃれな地区に、3ベッドルームに3つのバスが付いて、駐車場も込みの新規物件が2000ドル未満という破格な値段で賃貸に出されてるのを発見。この地区の相場の4割引。古いビルを改装したばかりだそうで、吹き抜けのリビングルームに、大理石のシンク、フローリングの床におしゃれな内装。。。しかも超広い!これってあり得ない・・・。SFのこんなおしゃれな場所だったら、3ベッドルームで月5000ドルの家賃っていう物件もざらにある中、これはあり得ないくらいの掘り出しもの。ジェームスに見せたら、「これってマンスリーじゃなくて、ウィークリーの値段なんじゃないの?」という疑問。僕も、もしかしたらそうかも・・・とまだ信じられない。でも、サイトによると、他のマンスリーの物件と比較して4割以上安い物件として紹介されてる。なにか裏がありそうな予感。(殺人事件の現場になったとか?もしくは、あのbedbugが出没するとか?)でも、もしこれがウェブ情報通りの物件だったら、まさにデモノ。

早速、この物件の所有者にメールで質問を出してみた。ジェームスも、これが本物だったら、借りるしかない、っていうすごい鼻息。「もし今日連絡が来てすぐ物件を見られるなら、明日にでもSFまで車を飛ばして物件を見て、即決断するからね」って、かなり乗り気。でも、確かに、こんなにいい物件は、これを逃したらそうそうなさそうだし。。。

また「たら話」になってしまったけど、もしこの物件がこの値段で賃貸可能で、僕らが希望する入居日で借りることが可能なら、僕ら、SFに引越しします。

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