2004年9月4日土曜日

アメリカ以外の海外に住むとしたら・・・ If you live abroad other than the U.S. and Japan...

30年間、東京でガイセンをされているという大先輩(その名も「ガイセン君」)から、メッセージをいただいてしまいました。その方、「今までつきあってきた白人はそれこそ無数」という拝みたくなるような体験の持ち主。でも、ガイセン君の報告によると、東京に住む白人も減ってしまったとか。GBの売上は大丈夫かなぁ?経済不況と外国人居住者の数がこんなにはっきり連動してるなんて、やっぱりゲイの世界もグローバル経済。でもゲイのテーストは経済状況に影響を受けるわけないから、アジア人好きの白人は、じゃ、どこへ行ったの?ということになる。


おそらく、中国本土や香港、シンガポール、台湾、フィリピンあたりじゃないかな(やっぱり今経済的に元気なところ)。こっちで知り合ったアジア人好きのアメリカ人の多くが、休暇はタイ、フィリピン、香港なんかに行っていて、東京に行くっていうのをあんまり聞いたことがない。しかも、単に旅行じゃなくて、タイに永住したいっていう、根っからのアジア人好きのアメリカ人もいたりする。日本も外国ばっかりに行ってないで、外国人に住みやすい/来てもらいやすい国にしていかないといけないよねー。

それともう一つ、ガイセン君からのメッセージで気になったのが、「今のアメリカはちょっとね。NYもLAも今ひとつ感覚があわない。(海外に住むんだったら)多分ヨーロッパとかカナダとかかな」というところ。確かに、9・11以降、アメリカはちょっと変な方向に向かっていて、超保守派が幅を利かせていて、イヤーな雰囲気。

それとは別に、この広いアメリカに住んでいる僕が思うのは、東海岸、西海岸の文化差がとても違うということ。僕はずっと東海岸に住んでいるのだけど、はっきり言って、東海岸には一生住むつもりはない。人口の10%がアジア人と言われるNY市でも、アジア人ゲイは本当にマイナー。基本的に相手にされないんだよね。もちろん、アジア人を追いかけているオジサマ方やあんまり魅力的じゃない人たちは結構いたりするんだけど。

ゲイに限らず、アジア人がアメリカに住むんだったら、断然、西海岸がいいと思う。西海岸にはアジア人が多く住んでいることや、アジアの国への窓口になっていることもあって、住んでいる人の視点がアジアの方角を向いてるんだよね。逆に、東海岸の人たちは、大西洋をはさんだヨーロッパのことを向いている。だから、普通に生活していて、アジア人に慣れてない白人・黒人が多い。

で、アメリカ以外の海外に住むとしたら、僕もカナダとヨーロッパかな。オーストラリアに行ったことがないのでなんとも言えないけど、聞くところによるとシドニーなんかはゲイが多いらしいし、是非、一度行ってみたいところ。ヨーロッパでは、これまでフランス、イタリア、スイス、ドイツ、オランダあたりに行ったけど、住むとしたら、フランスかオランダかなぁ。オランダ人(ゲイもその他の人も)はアジア人に対して非常に親切でした。それに長身・スリムで、僕好みの人が多かったし(記憶に浸ってうっとり)。パリ人は、やっぱり気位が高くて、人種差別も経験しました。それに背の低い人が多かった。ゲイのエリア(確か、マレ地区?)でも、アジア人の人気はあんまりない感じだった。パリに行ったのは7年くらい前。ジア人専用のゲイ・バーに立ち寄ったのだけど、パリにあるのにその名がロンドンだったのが笑えた。地下になっていて、多分、元ワイン倉庫だったんじゃないかな。天井が低いけど、結構広くて、個室(ワイン樽を寝かせる小部屋?)がいくつもあった。イギリス人のおじさんとか、アジア人好きの年配のフランス人が、ベトナムや東南アジアからの移民のゲイと歓談したりダンスしていたのを覚えている・・・。

カナダはいいよ。人が親切。アメリカでチャットをすると、全員、Hotmailなんかのeメールアドレスを使っていて本名を明かさないんだけど、カナダでチャットをすると、実名を使ったeメールアドレスで写真を送ってきたりするんだよね。

マイケル・ムーアの映画「ボーリング・コロンバイン」でも紹介していたけど、カナダ人は基本的に人を信用する。なので、家のカギも日ごろかけていない。一方、アメリカ人は、人を疑ってかかるから何十にもカギをかけている。実際、アメリカは犯罪率が高いから、日ごろから用心しておかないといけない事情がそうさせているんだろうけど。カナダの犯罪率が低いのは、高い税金によって、貧困層への支援が手厚く行われていて、「富の配分」が社会全体で行われているから、というのが一つの理由になるだろうね。

だけど、それ以上に、カナダ人は有色人種に対する偏見が少ないと思う。それが何故か、というのは不明なんだけど。僕の仮説では、カナダ人はあまりにアメリカに文化的・経済的に対して劣等感を抱いているので、とにかくアメリカと逆のことをして「カナダらしさ」を際立たせようとする。なので、一般的に言われる「傲慢で、世間知らずなアメリカ人」とは逆の、「いい人」にカナダ人はなろうとしている。(実際、この夏、カナダのオタワに行ったとき、アメリカ人の悪口を言うカナダ人に何人か出会いました。)

これは、オランダにも当てはまって、お隣の大国ドイツは経済的にも強いし人口も多い、だけど、ネオナチとかの保守派が結構いて、外国人排斥運動とか差別をしていたりする。そんな(歴史的にも)悪いイメージが付きまとうドイツ人みたいにはなりたくないっていう意識がオランダ人には強い。見た目もドイツ人に見えるし、オランダ語自体もドイツ語に非常に近いからね。この仮説に基づくと、「大国よりも、その隣にある国は外国人に親切で住みやすい」っていうことか?そうすると、オーストラリアよりもニュージーランド、フランスよりもベルギー、イギリスよりもアイルランド、ドイツよりもオランダやデンマークあたりが住むには穴場かも?!

それでという訳ではないですが、明日から2週間、ヨーロッパ旅行に行ってきます。行き先はイギリス、スペイン、ポルトガル。是非是非、各国のゲイ事情を仕入れてきます!(カレシもみつけちゃったりすると、そのまま定住なんてなるかな?イギリスだったら、同性間でも確かパートナーシップみたいなのが認められて、ビザが発給されるんだよね。ま、はかない期待はしないようにします)

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