2011年9月23日金曜日

米テレビ番組「ミリオネアーマッチメーカー」でゲイが集団お見合い The Millionaire Matchmaker - Why Are Gays so Finicky?

今晩テレビをつけたら、最近すっかり見るのを忘れてしまっていたThe Millionaire Matchmaker(昔ここで紹介)の第5シーズンをやってた。しかも、珍しく、今回お見合いするミリオネアーの二人が、両方ともゲイ男性だった。ほとんどヘテロばかりを対象にしてきた番組だけど、たまーにゲイが登場するんだよね。

しかも、この二人のゲイのうち、一人は、同じBravoTVというケーブルチャンネルでやってるLAの不動産エージェントたち(3人のうち2名がゲイ)を追いかけた番組Million Dollar Listingに出てくるマディソン。




左から、マッチメーカーのパティー、マディソン、そしてもう一人のゲイのミリオネアー↓

オフィシャルサイトにこのエピソードの写真とか詳細情報が掲載されてる。

マッチメーカー(お見合い仲人)のパティーとマディソンはプライベートでも友達らしい。ま、同じテレビ局でそれぞれ番組を持ってたら友達にもなるよね。なので、かねてからパティーは、マディソンのためにお見合いをセッティングしたかったのだと。だけどマディソンはそういうのあまり好きじゃなく、乗り気じゃなかったけど、1年半つきあった彼氏と別れたのでパティーがほぼ強引に彼女の番組に引きずり込んだ、というシーンがこちら。

で、「どういう男性が好きなの?」というパティーの質問に、マディソンは、

「僕より身長が高くて、体も鍛え上げてて、顔もハンサムで、成功してて、、、」と言いたい放題。

それに付け加えて、「南米出身がタイプかなぁ」と。ちょっと色が濃い目のラティーノが好みと。

この彼からのインプットを基に、パティーが集めてきたお見合い相手の男性4人(それと、もう一人のゲイのミリオネアー用にさらに4人の男性で、合計8人+2人=10人)との集団お見合いをセッティング。

そこで結局マディソンが選んだのは、このブロンドの中西部育ち風な男性、チャーリー。全然、南米風じゃないじゃーん!!


なんかさー、どういう人がタイプ?って聞かれて、色々と条件つけるけど、結局、選んだ人って全然その条件に当てはまらないっていうパターンになる人いるよねー。マディソンが、まさにそういう「言ってることと選ぶものが全然違う」というタイプ。なんかそういう人ってイラってこない?

「どういう人がタイプ?」って聞く人に対して、そもそも正直に答えるつもりがないのか、それとも、自分でどういう人がタイプなのか認めたくなくって、口当たり・耳障りの良い容姿・性格を口にしてしまうのか、はたまた、本人ですら自分の本当のタイプを認識していないのか・・・。「ストロベリーピンクブロンドで、中西部育ち風な、ちょっと洗練しきれてない白人が好き」ってなんで最初っから言えないのか?

アメリカの白人ゲイの間でさ、「南米系のラテンが好き」って言うことがオシャレだと思われるトレンドがあるよね。(A-Listのライケンがブラジル人のロディニーとつきあってたみたいに。)だからわざと、そのトレンドに合わせて(逆に自分の趣味は隠して)そう言ってるかもね。そうだとしたら、なんかたちわるー。

アメリカの白人ゲイの間、特に若いゲイの間では、アジア人男が好きっていうのは、かなり社会的に恥ずかしいことになってるから、アジア人が好きでも、「肌の浅黒いラテンとか、、、たまにアジア人とかが好きです」みたいに、「ラテン系」っていうクッションを間に置いて自分のタイプを表現する人とかもいるよねー。往生際が悪すぎ。。。

アジア人が好きだと認めたがらない大きな理由の一つが、白人の父ちゃん・爺ちゃんタイプの人たちが若いアジア人が大好きっていうのがあって、そういうパパやグランパと一緒に見られたくないという拒否感から、若い人はアジア人好きを否定したがる傾向にある。。。(僕のニューヨークの知り合い、ブライアンもそれを認めてたよ。)

話題を元に戻すと、これがマディソンと、彼が選んだブロンド青年チャーリーとの初デートシーン。ロサンゼルス沖にあるカタリナ島でロマンチックなデート。(デートシーンのビデオはこちらにもある。)

でも、結局、マディソンは彼との2回目のデートをセッティングしないままに放置してるというエンディング。。。



一方、これはもう一人のゲイのミリオネアー。自己紹介ビデオで、彼の背景、仕事、どういう人がタイプかを語ってる。有名人が集まるパーティーを報道する元新聞記者で今はフリーで旅行ライター。高台にある見晴らしのいい豪邸に犬数匹と住んでて、プールもあるから100人呼んでパーティーなんかをよくすると。そういうパーティーに、モロ自分のタイプが現れると、拒絶されるかもという恐怖感から、たちまちシャイになってしまって話しかけられないと。

タイプとしては、同じくらいの年齢の人を探してて、髪の色はブロンドでもダークでも気にしないけど、体は鍛えてないとNGで、人生に目標があって、云々・・・と延々と細かい条件が続く・・・。


なんかさ、パティーのお見合いサービスにやってくるミリオネアーって、やっぱ人格・性格に問題ある人が多すぎ。お金があって、ある程度の見た目の人だったら、自力で相手を見つけられると思うんだよね。これだけ優雅な生活してて、ソーシャルライフも充実してるのに、恋人が見つからないって、やっぱ性格に相当問題があるっしょ?パティーも、よく、「こいつは性格に問題がありすぎる」とか言ってるし。でも、結局、この二人目のミリオネアーは、集団お見合いで選んだ相手とイイカンジのデートになって、付き合いが発展するっていう感じの終わり方だった。

今回の二人のゲイのミリオネアーたちのエピソードを見てて、自分がこいつらと付き合ったら?なんて想像しちゃったけど、もうムリやね。たぶん、最初の数分で合わんと思うわ。やっぱさ、見た目も重要だけど、性格っていうのが一番、長期的関係(LTR)には重要だよねぇ。。。ただ、性格だけで相手を選べたらどんなに楽か、とも思うけど。。。性格だけで相手に満足できるようになる、なんていう自己暗示のトレーニングとかあれば教えてください。

4 件のコメント:

  1. こういう合コンのりってゲイの方たちにもあるんですね
    すごく偏見で申し訳ないのですが、ゲイの方たちってもっと自由に感情で恋愛しているイメージがあったのでちょっと意外に思いました。
    ヘテロのような性別による役割分担みたいなのないってことは関係もすごく対等なのかと思って。。。

    (女性であれば)可愛かったり、社会的地位が高かったり、と高条件の人ほどパートナーがいないって現象は周りでよく見ますw
    自分の条件が良すぎるとパートナーが自分のステータスを表してるようで「いや、もっといい人がいるはず=もっと努力すればよりいい状況になるはず」と向上心の高さがネックになったりするんじゃないのかなぁ、、、と。
    だからトランプゲームのパスみたいなのを繰り返して
    年ばっかりくっちゃうwっていう人いません?

    性格で選ぶっていうより、何が切り捨てられて何が譲れないかはっきりしてれば恋愛ってうまくいくんでしょうかね。。。

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  2. 「ゲイの方たちってもっと自由に感情で恋愛しているイメージがあった」って分かる気がする。そのイメージも間違ってないと思いますよ。ヘテロもゲイも関係なく、一般的にダブルスタンダードっていうのが恋愛の世界では普通じゃないかなぁ?

    例えば、責任の発生しない軽い関係だと、「自由に感情で恋愛」ってヘテロもゲイもやってると思うんだよね。女性も、「この人とは恋人になれるけど、結婚となると違う人」なんてよく言うじゃない?それと一緒で、ゲイもベッドの中だけの関係だったらこういう人だけど、コミットした恋人関係になって互いの知人や家族に紹介できるような人、となると他人の目が入ってくるから条件が変わってくる、っていうね。

    「結婚」とか、「まじめな長期的関係」っていう社会的責任の発生する関係となると、自分と釣り合う相手かとか、生活レベルとか、知性・教養とか、そういう社会的制約を意識して人選びしちゃう。所詮、人はヘテロだろうとゲイだろうと社会的生き物だってことだね。

    一方で、そういう「自分と釣り合った人でなければいけない」っていう条件がない人たちっていうのもいるよね。その代表が金持ちで年配の人たち。。。ヘテロでもゲイでも、お金持ってる年配の人って、その資金力にものを言わせて性的魅力の大きい(若い)人と結ばれるケースが多いと思わない?ゲイの世界だとシュガーダディーって呼ぶんだけど、ヘテロの世界でもアメリカではシュガーダディーとかシュガーマミーって言う。

    ようは、自分のキャリアとか人生目標をある程度達成してしまって、資金面でも社会的地位という面でも高みに到達した人っていうのは、相手に求めるものが「社会の目を気にして自分に釣り合った人」というのではなくって、とにかく自分が好きなタイプ。ある意味、一番「自由に感情で恋愛」してるグループではないかと。

    残りの人生もわずかになって、ようやく自分に素直に恋愛してるのがその年齢層、っていうのは悲哀を感じるけどね。ま、これはお金の制約がないから(つまりある程度の問題であれば解決できるだけのお金を持ってるから)、相手の給料レベルとか細かい条件にまで気を遣う必要がない、ってことでもあるんだろうけど。。。

    少なくとも、その人の人生観っていうのが、その人の恋愛スタイルに如実に反映されるってことは明白だよね。自分の人生に満足して完結している人ほど、他人の目を気にせず純粋に感情で恋愛してて、理想の相手と結ばれて初めて完結すると思ってる人ほど、相手に求める条件が多くなって、「トランプゲームのパスを繰り返して」ますます選択肢を狭めてるっていうのはあると思う。

    まさにおっしゃる通り、「もっと努力すればよりいい状況になるはずという向上心の高さがネック」ってあるねー。所詮、その努力の出発点が、「自分は未完結で、理想の相手あって初めて完結」ということが前提だからいつまでたっても完結しない。その向上心の高さを、「自己完結できる人生にする」、っていう目標に変えると、これまでとは違った人に魅力を感じて素直に恋愛できるようになるのかもねー。深い。

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  3. かつて、雑誌のフラウのある号のタイトルが
    「マンションを買えば愛だけで男を選べる」だったんだけど、そういうこと?
    つまり食い扶持は自分でどうにかなれば「自由に感情で恋愛ができる」っていう。。。
    でも、その愛って必ずしも一夫一婦制度の結婚っていう制度に即してるものでもないと思う、というのが周りを見ていて感じたことなので。
    (子供が欲しいならまた別だけど)
    不倫が横行してる会社だったのでw妻は専業主婦で家庭用、第二夫人wwは同じ会社の同僚で会社内で公認の関係っていう人がちらほらいたし。
    第二夫人も仕事でキャリアを積んでるからそんな引け目を感じてそうにも見えなかったけど。。。
    (陰でやっぱり妻になりたい、とか涙してるのかはわかんないけど。。。)

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  4. 「マンションを買えば愛だけで男を選べる」かぁ~。いかにも雑誌のタイトルっぽいよねー。そういう、明瞭な原因と結果、何をすればどういう結果が得られる、っていう読者にとって分かりやすい公式で売り込む、っていうのは雑誌の販売部数を増やす手口だなって思うなぁ。

    といいつつ、「自己完結した人間になれば、恋愛観も広がる」という一例に、「マンションを買えば愛だけで男を選べる」っていうのも入りそうだよね。これは実際に、マンション買えば愛だけで男を選べるって文字通りとっちゃいけないんだろうけど。ま、精神論としてはそういうことよ!っていう程度で受け取っておくべきかと。。。

    あと、「自分を救ってくれるのは白馬に乗った王子様」っていうシンデレラ・コンプレックスを持った女性に対して、目覚めよ!っていう喝を入れる意味で、そういう単純明快なキャッチフレーズは効果あるかも?

    不倫が横行してる会社っていうのが笑えるけれど、多いみたいね。ちょうど僕の姉貴分が週末遊びに来てたのだけど、「日本ってなんであんなに浮気ばっかりしてるんだろー」って言ってた。

    どなたか不倫は文化、なんて言ったけど、日本は職場で不倫をあんまり隠さないっていう文化もあるのかもね。例の経済産業省で原発問題のマスコミ対応してたカツラおじさんも堂々と職場不倫してたみたいだしね。

    アメリカでも不倫してる人はしてるけど、日本ほど職場でオープンじゃないよ。やっぱ、日本って、公私の境界線が曖昧な文化なんだろうね。アメリカは、ビジネスとプライベートを明確に区別してる文化だから。(と言いつつ、NASAの宇宙飛行士同士が不倫して、第2夫人が浮気相手の妻を殺害しようとした、なんてスキャンダルもあったね・・・。)

    女が経済的に自立したら、一夫一婦制の幸せな結婚ができにくい、っていう因果関係はないと思うんだよねぇ。あるとすれば、女性が経済的に自立すると、不倫でもいいから自分が好きな男と結婚なしで付き合うっていうことに対する敷居が下がっちゃうっていうことなんじゃないかと。

    結婚して経済的に夫に支えられないと生きていけない女性だと、そういう第2夫人としての生活は無理だから、不倫をしないか、しても長続きしないだろうし。逆に経済的に自立してると、結婚に対する経済的ニーズが低いから、不倫関係もダラダラ続いちゃうっていう。

    いい男って、だいたい誰かに取られちゃってる、っていう状況も、不倫が増える土壌になってるよね。で、人気ある同年代の男でなおかつ独身なんていう絶滅危惧種を取り合う競争状況の中で、自分が好きになる男と付き合える状況って、やっぱり不倫っていう選択肢が一番手っ取り早いんだと思う。

    なので、僕の持論としては、キャリアを積んだ女性が、はっと周囲を見回した時に、結婚相手になるような同年代の男たちは一斉に結婚してて、残る独身男はどれも自分より劣る男たちってなったとき、不倫っていう安易な方法じゃなくって、まだまだ頭数の多い年下男性が理想的な結婚相手になると思う。

    僕が知ってる日本人の女友達も、4、5人がそのパターン。キャリアに人生を捧げてきたような女性で「これまで年下となんてつきあったこともない」っていう人ですら10歳年下と結婚したよ。そういうキャリアを積み上げてきて責任感が強く、男に引っ張られるっていうことに違和感を感じるような女性ほど、そういう女性に憧れる(ちょっとマザコンの毛はあるだろうけど)年下男とバランスが取れるんだと思う。

    ちょうど、ほしのあき(34歳)も競馬騎手の競馬騎手三浦皇成(21歳)と婚姻届を提出したってニュースになってるしね!

    http://www.sanspo.com/geino/news/110927/gnb1109270504000-n1.htm

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